1.「MUSUBI」、および展示会「実装・組立プロセス技術展」について
実装工程における、おもに後工程の自動化・省人化をテーマに据えて、関連する製品や技術を紹介する展示会「実装・組立プロセス技術展」。
これは後工程に関する専門設備メーカーが集まって発足させた次世代電子業界創成プロジェクト「MUSUBI」が主催する展示会で、2021年4月に群馬県高崎市で第1回目が開催されて以降、年に4回、日本各地で開催され、毎回多くの来場者を集めており、昨年、岡山県岡山市でトータルで12回目を迎えた。
なお、2024年についても、まず4月11日(木)〜12日(金)に高崎市のGメッセ群馬で、続いて7月10日(水)〜11日(木)に愛知県の名古屋市中小企業振興会館で、9月18日(水)〜19日(木)には福島県郡山市のビッグパレット福島、そして11月28日(木)〜11月29日(金)には熊本県上益城郡のグランメッセ熊本での開催が予定されている。
そして、「MUSUBI」に参加している7社の設備メーカー、(株)アイビット、(株) 弘輝テック、日本プラズマトリート(株)、(株)日立技研、マランツエレクトロ二クス(株)、メイショウ(株)、(株)レクザムが、2023年9月1日、新大阪駅からほど近い大阪府大阪市に「MUSUBI Satellite Labo West」をオープンさせた。
本稿ではそのラボをご紹介する。
2.「MUSUBI Satellite Labo West」開設の目的
「MUSUBI」は発足時、参加企業には関東の会社が多かった。これまで、関西地方にデモルームをもたない関東の企業が、展示会のような形以外で西日本地域のユーザーにデモンストレーションを見てもらうためには、企業側が実際の装置を希望の場所まで運搬するか、逆にユーザー側にショールームまで足を運んでもらうしかなく、ユーザー側も、関東に行く際に併せて数社を見学する「デモツアー」を組むケースが多かった。
しかし、時期によっては1日がかりでの出張は負担をかけることにもなりかねない。そこで、「MUSUBI」参加企業の中で西日本拠点にデモルームがない7社が集まって、センタールームを開設(写真1)。場所を移動することなく数社の評価を一度にしてもらえるようにしたのである。
今まで複数社のメーカーがひとつのルームに装置を置くということは各社にとって機密事項が多いことからあまりなかったというが、そのような形で開設することができたのは、「MUSUBI」という共創プロジェクトを通じて築かれた信頼関係の確かさと、日本のものづくりの成長発展に寄与したい熱意の表れの証でもあるだろう。
3. 利用にあたって
同ラボは新大阪駅から徒歩10分という利便性の良い立地の、「MUSUBI」の参加企業でもある日本プラズマトリート(株)大阪支社の1階フロアを借りて営業されている。ユーザーは、普段使用している基板を持ち込んで、各社の製品実機を使用し様々な検証や実験を行うことができ、それを通じて装置の良さや特徴を実際に確認しながら、購入を検討することができる。そのような意図からあえて、ショールームではなくラボと名付けているのだという。なお、あらかじめの準備が必要であること、そして複数社の来場者の同時利用を避けるという目的から、完全予約制となっている。また、稼働しているのは予約次第であるため、各社の説明員が常駐しているわけではないが、日本プラズマトリートの社屋であることから、セキュリティは確保されている。
立ち上げから4ヶ月が経過し、当初はPRが行きわたっていなかった面もあったとのことであるが、徐々に利用者が増えてきている。利用者の多くは想定どおり、岐阜県から西の関西圏のかたが多いそうである。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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