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テクニカルレポート
2025.01.28
革新・Rexxamが贈る技術と現場の知恵 『基板外観検査技術の応用事例』のご紹介
(株)レクザム

①はじめに

(株)レクザム(Rexxam)は2005年のAOI発売から20周年を迎える(写真1)。培った技術や現場でのノウハウをブラッシュアップすることで、さらに新しい発想力と創造力をカタチにしている。

写真1  (株)レクザム 香川工場

 

マイクロエレクトロニクス技術を核として、コンピュータ、メカトロ、光学、超音波、X線、バイオ、通信技術など多彩な技術を持ち、その複合技術によって、個性的な製品を生み出す力にあふれている。これまでにも、高速画像処理技術とメカトロ技術の複合による医用エレクトロニクス製品などを次々と誕生させてきた。

さらに環境制御、燃焼制御、通信制御などの技術も重ね合わせて、他社には真似できないオリジナリティの高い製品レパートリーを誇っている(写真2)。

写真2 製品ラインアップ

 

こうしたハイテク分野に加えて、金属加工、精密機械加工などの領域をもっているのも特色である。この分野においても、マシニングセンタ、レーザパンチプレス、各種NC機器、溶接口ボットなどを備え、業界最先端の技術水準を誇っている。

 

②製品のご紹介

当社は自ら製造する実装基板の品質管理向上の実現も含めて、基板外観検査装置を開発し、2005年にHi-SPECKER RPTシリーズとして販売開始した。

RPTシリーズは、背の高いディスクリート部品とチップ部品を同時に検査できるなど他社にはない特徴を有しており、外観検査装置として実績を挙げてきた。

さらに50年に渡る実装基板の設計・製造の知識、眼科医療機器の開発・製造の経験をもとに、より高速・高精度な検査が可能となったSherlockシリーズを提供するに至っている。

 

2.1 実装基板検査とは

今日、基板作りにおいて外観検査装置(AOI)は、機能検査装置(FCT)、定数検査装置(ICT)とあいまって、基板品質を均一に、高いレベルで保証するには欠かせない検査装置である(図1)。

図1 基板外観検査装置の位置付け

 

FCT、ICTでは検出できない検査項目は人の目視による外観検査が行なわれてきたが、定形化されにくい内容であり、近年の基板小型化にともなう部品の高密度化、小型化が人の目視をより困難にしている。

外観検査装置の能力としては、人に近い柔軟性のある判断手段を備え、かつ精度が高く、安定したものでなくてはならない。

 

2.2  製品開発の背景

プリント配線板アセンブリにおいて、製造機器の進歩により部品の高密度化や多ピン化・狭小ピッチ化が進み、目視による検査が非常に難しくなっている。そのため品質確保に基板外観検査装置での検査が必須となりつつある。また、低賃金を求めて海外に工場をシフトしてきたが、近年、その代表的な国である中国においても賃金上昇が無視できなくなっている。

人の目による検査から機械による検査のさらなる精度向上と低価格化を実現するため、『Save Cost』『Smart』『Speedy』『Silent』『Slim』の5つのサプライズをテーマに、2D/3Dの検査装置群を開発することとなった。

会社名
(株)レクザム
所在地