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スペシャルインタビュー
2023.03.15
高い防水性と高画質の伝送を実現する水中TVロボット
〜様々なニーズや使用する環境に応じたカスタマイズに対応〜
株式会社 キュー・アイ
取締役 営業部長 中島 健夫 氏

■それぞれの事業で、現状主力となっている製品をいくつかご紹介ください

 

中島 : まずは、管内検査カメラを紹介させていただきます。現状の主力となるのは、小口径対応管内検査用カラーTV装置『TKC-3900Z』になります(写真1)。

写真1 小口径対応管内検査用カラーTV装置『TKC-3900Z』

 

この製品は、小口径φ100mmから対応した下水管内検査用カメラ装置で、カメラヘッドと自走車の連結部がフレキシブルのため、300mm人孔にも対応します。カメラヘッドは、高輝度LED照明と一体で上下各100°、360°エンドレス回転するため、取付管の奥まで鮮明な撮影が可能です。天地センサ内蔵により、走行時カメラが傾いても自動的に水平状態を保持します。メインケーブルは、最大300mの伝送が可能です。

それから、大口径/長距離走行対応の下水管内検査用カメラ装置『PV-2300』も用意しています(写真2)。

写真2 下水管内検査用カメラ装置『PV-2300』

 

この製品は、小径管から大口径管の下水道管内調査をサポートする製品です。PV-2300システムで管径φ150〜2000mm、走行距離も600mの管内調査に対応します。また、自走車は高出力モータを搭載した左右独立駆動方式のため、左右にステアリングして走行することができます。

次に、当社製品の中で一番ラインアップの多い水中TVロボットを紹介させていただきます。

その中で、現場における操作性/機動性/機能性を最重点におき設計されたのが、小型水中TVロボット『DELTA-100R』です(写真3)。この製品は、小型高出力スラスター3基により上下/左右自在に操作でき、高解像度/高感度CCD、高輝度LED、光学3倍ズームレンズの採用により鮮明な画像が得られます。水深/方位保持機能を搭載し、最大使用深度は150m設計です。小型/軽量/省電力のため、小型船舶による海洋/湖/ダム調査、および狭水域へ水難探索等に最適です。

写真3 小型水中TVロボット『DELTA-100R』

 

また、“水中ドローン”として最近売り出しているのが、小型水中TVロボット『SDQ-101』です(写真4)。この製品は、航行姿勢の安定性と軌道性を考量した形状で、フルハイビジョンカメラと高輝度LEDの搭載により高画質の映像撮影が可能です。独自スラスター配置(5基)により高い機動と姿勢安定を実現し、リチウムバッテリー2個搭載で長時間撮影が可能です。オプションの超音波距離センサを搭載することで、自動スクリーニング撮影を実現します。

写真4 小型水中TVロボット(水中ドローン)『SDQ-101』

 

次に、原子力関連でも使用されている製品について紹介させていただきます。

先程もお話しましたが、基本的に水中TVロボットをカスタマイズしていくのですが、最近そのベースによくなっているのが光ネットワーク伝送式水中TVロボット『DELTA-200.net』です(写真5)。この製品は、ハイビジョンカメラを搭載し、光ネットワーク伝送のためリアルタイムで高画質の撮影を実現します。また、光学3倍ズームレンズを搭載しており、水深200m、ケーブル延長最大300mまで可能です。さらに、ソフトウエアによるオペレータ操作支援機能があり、多様なオプション(センサ類、マニピュレータ等)が搭載可能で、拡張性が高い多機能目的としたオープンフレーム型にも対応しています(特注対応)。

写真5 光ネットワーク伝送式水中TVロボット『DELTA-200.net』

 

そして、井戸など地下構造物の調査に使用される製品についてですが、最近では小型井戸用水中カラーTVカメラ装置『WTC-310HD』に力を入れています(写真6)。この製品は、井戸孔内をハイビジョンカメラと高輝度LED照明により、リアルタイムに鮮明な高画質な映像を撮影することができます。また、直視/側視の2台のカメラを搭載しているため、映像の切替を制御器で瞬時に行え、レンズコントロール(アイリス/フォーカス)、ライト調光は直視/側視それぞれでリモートコントロールが可能です。さらに、カメラは360℃エンドレスに回転できるため、側視カメラで井戸壁面を全周観察することができます。標準では水深400m対応ですが、1500mまでの実績があります。

写真6 小型井戸用水中カラーTVカメラ装置『WTC-310』

 

それから、これは当社製品では従来から使われているアナログ製品をデジタル製品に移行する時は、ケーブルなどすべてのシステムを入れ替えるのではなく、ケーブルはそのままで一部のシステムを入れ替えることにより、最新のデジタル製品に移行することができます。

このように、使えるものは有効利用して最新のものに移行するというのが、当社の営業展開でもあり強みにもなっています。

会社名
株式会社 キュー・アイ
所在地
横浜市金沢区