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スペシャルインタビュー
2022.11.15
配管部品など約3000アイテムを展示したショールームをリニューアルオープン
〜展示数のアップだけでなく、新たな展開でイベントの充実化も図る〜
サンワ・エンタープライズ株式会社
代表取締役 山田 智司 氏

■次に、新製品として取り扱いを開始した製品について、概要や特徴などお聞かせください

 

山田 : まずは、ドイツの流体機器メーカーであるAVS Romer社製の製品について紹介します。同社の製品は、今まで当社では取り扱いがなく、その中で継ぎ手製品群であるAVSフィッティングの取り扱いを開始しています(写真3)。

写真3 AVSフィッティングの一例

 

ワンタッチの継ぎ手は、世の中によく出回っているので、当社ではあまり取り扱っていないのですが、メーカーや商社がやらないような特殊な環境で使用されるものについては取り扱っています。ただ、リサーチは色々とかけており、同社の情報はその過程で知ることになりました。材質がPVDFというテフロン系のものと、あとはPPSUという熱にものすごく耐性のある特殊なエンプラを使っており、そのような材質でワンタッチのものは、リサーチする中でなかなかありませんでした。

今回、そのような製品を偶然にも見つけ、先方の担当者とコンタクトを取って取り扱いを開始することになりましたが、もし材質がPPなど一般に使われているようなものであれば、当社は取り扱わなかったと思います。特に、国内の半導体や理化学系の分析機器などに需要が見込めると判断し、取り扱いを決めました。

また継ぎ手だけでなく、付属品のボールバルブ/フィルタ/カップリングなど、オプションパーツが豊富に用意させており、これも決め手の一つになっています(写真4)。そして、取り寄せて分かったことですが、非常に品質が良いと感じました。自社内製にこだわりをもっているようで、すべてドイツ国内でつくられているのでクォリティーが高く、それが日本人の感覚にすごくマッチしていると思いました。

写真4 オプションパーツの一例

 

ただ同社では、ドイツ国内以外での代理店契約をあまり行っておらず、当社も実は最初のコンタクトで一回断られており、それでも粘り強く今までの代理店契約の実績を説明することで、日本国内で唯一の代理店契約を結ぶことができました。すでに、8月末から受注を開始しており、9月から本格的に販売活動を展開しています。

AVSフィッティングの大きな特徴としては、形状のラインアップが非常に多いことです。日本のメーカーは、メーカー内で形状を統一したいと考える方が多い傾向にあるので、これだけ多くの形状があれば、ほぼ要件を満たせると思います。

あとは、付属品のフィルタやバルブなども、基本的にPPSUでつくられているので熱に強く、例えばスチームといった高温な流体やガスなど幅広い用途に使用できます。日本では、エアー配管用継ぎ手をそのまま水などに使用したりしているようですが、それは危険だったりするケースもあります。同社の製品は流体とか液体とかそれ専用につくられているので、かなり安心して使用できると思います。また、ワンタッチのフィルタ/カップリングがラインアップされているので、これも非常に珍しく、セールスポイントになっています。

会社名
サンワ・エンタープライズ株式会社
所在地
さいたま市浦和区