ビジネスコミュニケーションを加速する
BtoB ニュース専門サイト | ビジコムポスト

スペシャルインタビュー
2022.07.01
様々な現場のニーズを形にしたオリジナル製品を開発
〜ファブレスメーカーの強みを活かしたビジネス展開〜
株式会社 トゥーワン
代表取締役 堀尾 順一 氏

セキュリティー関連分野を中心にファブレスメーカーとして事業を展開する株式会社 トゥーワン。様々な現場の声に耳を傾けながらオリジナル製品を開発し、最近では医療関連分野にも参入を果たした同社の概要、製品開発への取り組みなどについて、代表取締役 堀尾 順一 氏にお話しを伺った。

 

■御社を設立した経緯や事業概要などについてお聞かせください

 

堀尾 : 当社は1984年4月に設立し、社名は「21世紀を目指して活躍していく企業になろう!」という想いからつけています。私は以前、商社に勤めていたのですが、「将来は独立したい」という目標があり、「独立するなら30歳まで」という自分なりの考えで、ちょうど30歳の時に会社を退職しています。

当社を設立した時は、基本商社的なビジネスを考えていましたが、何を取り扱うかに関しては特に決めておらず、色々リサーチを行っていました。そのような中、大手製造メーカーが開発した「力率改善装置」という省エネ関連機器の記事を新聞で読み、この装置を取り扱いたいと思いました。

ただ、まだ何も実績のない設立したばかりの会社に、大手製造メーカーとの取り引きができるかといえばそれは無理な話で、そのため以前勤めていた商社に協力していただき、その商社経由で取り扱えるようになりました。それがきっかけとなり、ホームセンターなどの商業施設や工場を中心に省エネ関連機器の販売でビジネスをスタートさせ、現在もその商社とは取り引きが続いています。

そして、中部地方を中心にチェーン展開されているホームセンターに、この「力率改善装置」を数多く販売していたのですが、のちに電気の料金体系が変更となり、「力率改善装置」の販売が困難な状況になりました。せっかく取り引きができたのに、どうしたものかと思案していたところ、ホームセンターの担当者から「店舗で使用するセキュリティー関連製品をつくれないか」というお話しをいただきました。これが当社の転機となり、省エネ関連機器からセキュリティー関連機器へと主力が移っています。

その後、セキュリティー関連機器のビジネスを展開する中で、やはり自社のオリジナル製品を開発したいと思うようになり、それは我々が「こんな製品があればいいな」と開発するのではなく、「現場の声を形にしていきたい」と考えました。ただ、自社で工場をもたないファブレスメーカーを目指し、当社は開発のアイデアと開発費を提供して、お客様のニーズにマッチした技術をもつ会社に設計/開発を依頼し、当社のブランドで販売するビジネススタイルを進めています。

そして、多い時には20社ほどの協力会社に設計/開発を依頼し、今まで世に出ていないようなオリジナル製品を色々と販売しています。最近では、医療現場からの声にも対応できるような体制を整え、新たに医療関連の事業もスタートしています。

それから、セキュリティー関連や医療関連だけでなく幅広い市場に視野を広げており、また商社的立場のビジネスも継続しながら事業を展開しています。

 

 

会社名
株式会社 トゥーワン
所在地
名古屋市中区