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スペシャルインタビュー
2022.06.21
全自動化に向けた “3つのゼロ”を実現させる 新機種を開発
〜世の中に必要とされるものを先行して進める取り組み〜
株式会社 FUJI
代表取締役社長 須原 信介 氏

■今後の展開についてお聞かせください

 

須原 : 1つには、半導体分野といったSMT(Surface

mount technology)の前工程にもっと目を向けていきたいと思っています。そのため去年の8月に、ダイボンダ装置メーカーであるファスフォードテクノロジ株式会社(以下、ファスフォードテクノロジ)の株式を100%取得しています。

今までの半導体実装というのは、どちらかというと狭いエリアで実装していましたが、最近では半導体そのものをウエハのまま基板に実装するといった製造プロセスが増えてきており、そういった分野に力を入れていきたいという考えがありました。しかし、それに対応する装置を開発するには、 実装ロボットの技術だけでなく、ダイボンダの技術も必要になってきます。

今回、ファスフォードテクノロジがグループ会社の一員になったことにより、新しい装置を開発するうえでシナジー効果が出てくることに期待しています。

それから、 実装ロボットではある程度自動化や省人化が進んでいますが、挿入工程やその後のアセンブリなどでは、まだまだ人手による作業が多く見受けられます。そういった部分にも、我々の要素技術を活かした製品展開で、自動化や省人化に向けた動きを進めていければと考えています。

さらに、自動化や省人化だけでなく、生産性を決めるうえで非常に重要となる生産スケジュールについても力を入れていきます。生産スケジュールを如何に効率良くつくるかは、ソフトウエアや場合によってはAIを使うこともあると思いますが、ものを つくるだけでなく、こういった部分への取り組みも大事であると捉えています。

このようなサービスやソリューションの提供といった、まだ世の中にないようなことを先行して進めていきたいということが今後の展開でもあり、それが社名変更した理由にも繋がっています。

 

本日はお忙しい中ありがとうございました。

会社名
株式会社 FUJI
所在地
愛知県知立市