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スペシャルインタビュー
2022.09.12
ラベル剥離における様々な多様化するニーズに対応した事業展開
〜工業関連から食品業界まで幅広く利用される製品をラインアップ〜
ユニック産業株式会社
代表者 佐藤 恵樹 氏

■ラベル剥離機以外の製品で、最近注力 れている製品があれば教えてください。

 

佐藤 : 最近注目され始めたのが、汎用ラベル巻取機『MK-1』になります(写真8)。この製品は、例えばサーマルプリンタなどでラベルを印刷した時に、どんどん出てきてしまうラベルを巻き取るための機械です。シーソー式のスイッチになっているので、「たるむと巻いて」「張ると止まる」というような仕組みになっています。

写真8 汎用ラベル巻取機『MK-1』

 

以前は、このようなラベル巻取機をつくっていたメーカーもありましたが、現状ではつくるのを止めてしまったようで、そのため今までそのメーカーの製品を使っていた方が、当社につくれないかと依頼してきたことがきっかけで開発されました。サーマルプリンタに限らず、ラベル印刷をするプリンタをつくっているメーカーは結構あるので、そのようなメーカーには重宝されているようです。

この製品については、それほどPRに力を入れていませんでしたが、最近当社のホームページを見て問い合わせをされるお客様が増えてきている状況です。中には、当社の代わりにそのお客様が出展を予定している展示会のブースで、実機を置いて宣伝していただけるというお話をいただき、急遽デモ機を用意するケースも出てきており、これからまた需要が増えていくことに期待しています。

さらに、製品ラインアップについても少しずつ増やしていきたいと思っています。

 

■今後の展開についてお聞かせください

 

佐藤 : 新たな事業展開として、ラベル基材の製造を始めていきたいと考えています。先程少しお話した新しい設備の導入も、実はラベル基材をつくるための機械でラベル塗工機になります。

基本的には、サーマル紙の製造から始めていく予定ですが、合わせて販売も進めていきます。その中で、特殊なお客様からのニーズに耳を傾けながら、カスタマイズにも柔軟に対応したいと思っています。

また、ラベル以外にもテープだったり、粘着紙関連の製造にもチャレンジしていきたいと考えています。市場としては、大手メーカーが対応しないようなところで、逆に大手メーカーが気軽に試作品の依頼をしてくるような小回りの利く対応で、隙間的な分野をターゲットに展開を検討しています。

最終的には、印刷機なども導入してラベル剥離機をセットに一貫したサービス展開を目指していきますが、まずはラベル基材や粘着紙関連の製造/販売を軌道に乗せていくことに、注力していきたいと考えています。

それから、現状は国内での事業展開が中心になっていますが、海外への展開についても準備を進めています。現状では、コロナ禍の影響で足踏み状態ではありますが、今できることを徐々に進めており、先行きがある程度見通せる時期に来た時点で、本格的に始動させていきたいと考えています。

 

本日はお忙しい中ありがとうございました。

会社名
ユニック産業株式会社
所在地
川崎市高津区