■御社のラベル剥離機について、概要や製品ラインアップなどお聞かせください。
佐藤 : 当社では、台紙からラベルを剥がすタイプの製品からスタートし、そして「ラベルを剥がした台紙をどうにかできないか」といったニーズに答えるため、台紙の巻取り機を装備したタイプを開発しています。また、コンピュータと連動したタイプの製品や印字機能を装備した製品など、多様化するお客様からの様々なニーズに対応する製品を開発してきました。
中には、「剥がれないラベルを剥がしてほしい」といった依頼で、ラベル自体を改良すれば簡単に解決できる案件ではありますが、お客様サイドの事情で「ラベルを変えずに何とかしてほしい」という難易度の高い依頼を受けることもあります。それにより、既製品では対応できないので機械の改良を何度も行っていきますが、我々としてはそれが技術の向上に繋がるとともに、お客様との信頼にも繋がっていきました。
製造業では、近年自動化の流れが急速に進んでいますが、そのような中でも幅広い分野において、まだまだ目視で行う手張りの需要は根強く残っています。当社でも、生産ライン上の間に設置して、外部信号によりロボットアームを使ってラベルを貼るような仕組みを構築できますが、やはり手張りでのニーズが多い状況です。
さらに、当社のようなラベル剥離機メーカーは他にも何社かありますが、今まで競合したことは一度もなく、それがある意味特徴になっています。ニッチな業界ではありますが、老舗メーカーという立場や今までの実績から、当社の製品に高い評価をいただいている結果だと考えています。現在も、工業関連から食品分野まで幅広く利用されています。
そのような中で現在の主力となるのは、スタンダードラベルに対応した高性能ラベル剥離機『P-220』です(写真1)。この製品は、コンパクトボディでスムーズな剥離を実現します。使用ラベルの台紙幅は、110mmまで多列ラベルに対応可能で、上質紙、ミラーコート、アート紙、透明ラベル、テトロンネーマ、合成紙に対応します(材質によっては制限があり)。作業に合わせて送りスピードを3m/分、5m/分(工場出荷時)、8m/分など調整可能です。
そして、当社オリジナル機能として「フォトセンサー機能」、「ラベル長さ調整ツマミ」を搭載しています。「フォトセンサー機能」は停止精度の向上や透明ラベルの検知が可能で、「ラベル長さ調整ツマミ」はラベル送り長さを調整することにより、作業性が向上します。これらの機能は、基本的に当社のラベル剥離機すべてに標準搭載されています。
また、『P-220』に台紙の巻取り機を装備したタイプの『P-220W』もラインアップしており、お客様から好評をいただいています(写真2)。
それから、印字機を搭載できるスタンダードラベルに対応したモデルとして、『P-300V』をラインアップしています(写真3)。この製品は、多品種、少ロットなど生産性の効率アップに貢献し、長さがあるのでロボットアームを使った自動化にも対応できます。
さらに、『P-300V』に印字機を搭載したタイプの『P-324V』や、ホットプリンタを搭載したタイプの『P-363V』もラインアップしています(写真4、5)。
『P-324V』に搭載されている印字機は、インク式スタンパーを採用し、ロットナンバーや日付印字ができます。印字範囲は中央部分の幅75×送り80mm内で、速乾性インクにより短時間で乾燥し、ずれのない鮮明印字が可能です。活字ホルダーやインクパッドはワンタッチで交換できるカセット方式で、印字機はスライド機構のため位置合わせが簡単にできます。
『P-363V』に搭載されているホットプリンタは、真鍮活字、インクリボンを使用しています。ラベルに熱刻印することで、消えない印字を実現します。印字範囲は中央部分の幅70×送り60mm内です。
また、スタンダードラベルに対応したモデル以外にも、ラージラベルに対応したモデルもラインアップしています。
『LH-1』は、台紙幅160mmまで対応のショートボディモデルになります(写真6)。全長を短くした剥離専用タイプで、印字機は搭載できませんが、多彩なオプションを用意しているので、さらなる効率化が可能です。
ラージラベルに対応したモデルで、印字機を搭載できるタイプは『P-500G』になります(写真7)。この製品は、50〜150mm幅の台紙に対応し、ワイドタイプで様々なラベルに対応できます。『P-300V』と同様に、印字機を搭載したタイプやホットプリンタを搭載したタイプを用意し、ロボットアームを使った自動化にも対応します。
さらに、『P-500G』より大型サイズのモデルも用意しており、これらの製品ラインアップをベースに、お客様の使用環境にマッチする様々な提案を行っています。
- 会社名
- ユニック産業株式会社
- 所在地
- 川崎市高津区
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