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スペシャルインタビュー
2022.06.12
アジアにフォーカスした 事業戦略を推進するため 日本支社を株式会社化
~製品販売だけでなくサポートビジネスにも強化を図る~
シュメアザール株式会社
代表取締役社長 堀本 哲也 氏

■シュメアザール株式会社で展開される製品群についてお聞かせください

 

堀本 : Schmersalグループでは、「セーフティスイッチ、監視機器」、「セーフティコントローラ」、「汎用オートメーション機器」、「防爆機器」、「エレベータ機器」といった5つのカテゴリーに分かれた製品をラインアップしており、今のところ日本では「セーフティスイッチ、監視機器」と「セーフティコントローラ」の2つのカテゴリーに属した製品をメインに事業を展開しています。

「セーフティスイッチ、監視機器」では、防護扉の開閉監視するタング式や危険領域へのアクセスを制御するロック式、他にもヒンジ式、非接触式など様々なセーフティドアスイッチを提供しており、こちらは日本だけでなくグループ全体のメイン製品群になっています(写真1、2)。

写真1 ロック式セーフティドアスイッチ『AZM201』

写真2 非接触式セーフティセンサ『RSS260-RST260』

 

また、先程お話したSafety Control社の買収によりスタートしたライトカーテンのビジネスも行っており、こちらも「セーフティスイッチ、監視機器」に属した製品になっています(写真3)。

写真 3 セーフティライトカーテン『SLC440』

 

通常、作業現場などではフェンスが設置されているため、出入口には防護扉とその開閉監視に使われるドアスイッチが必要になりますが、フェンス設置では生産効率の大きく落ちるアプリケーション向けにはライトカーテンを使って安全を監視するような提案も行っています。

その他にも、ワイヤロープ式非常停止スイッチなどをはじめとする安全機能付きコマンドスイッチ、さらにはセーフティマットやバンパー型スイッチなどをはじめとする接触式セーフティセンサも「セーフティスイッチ、監視機器」に属する製品としてラインアップしており、多様な製造現場のニーズにマッチする提案を行っています(写真4、5、6)。

写真 4 コマンドスイッチ『BDF200』

写真 5 ワイヤロープ式非常停止スイッチ『ZQ900』

写真 6 セーフティエッジ『SE-P40』

 

次に「安全セーフティコントローラ」では、安全関連信号の制御を従来通りのセーフティリレーユニットで行うほかに、プロセッサ制御による一体型や分散型の安全PLCを提供しています。安全回路の複雑さと数に応じて、型式試験済のセーフティバスシステム、セーフティコントローラ、セーフティリレーユニットによる様々な表示と高度な診断を特徴とした統合ソリューションを提案しています(写真7)。

写真 7 セーフティコントローラ『PSC1-C-10-FB1』

 

日本では、今紹介した2つのカテゴリーに属する製品を主力に事業を行っていますが、それ以外の3つのカテゴリーに属する製品についても、これから徐々に対応していきたいと考えています。

その中で、「汎用オートメーション機器」に属する製品については、ポジションスイッチ、リミットスイッチなどを提供しています。特にリミットスイッチは、通常コンパクトなものが多いのですが、当社の製品は重工業向けの大きくて堅牢な製品が多く、港湾や鉄鋼業界、化学プラントなどの重厚長大なシステム向けを主に提案しています。

さらに、「エレベータ機器」に属する製品については、精密調整が可能なフロアスイッチ、強制開離型のドアスイッチ、ポジションスイッチ、マグネットスイッチ、非常時緊急通話システム、超音波による非接触式位置検出システムなどを提供しています。すでに、何社かのエレベータメーカーに製品を提供していますが、日本はワールドワイドでみても多くのエレベータメーカーが存在するので、マーケット的にも重要なポジションの1つになっています。そのため、まずは既存のユーザーをメインに徐々に事業の幅を広げており、ゆくゆくは体制を整えて新規開拓など強化を図っていく予定です。

会社名
シュメアザール株式会社
所在地
横浜市港北区