鉛の二次加工メーカーとして、設計から設置まで幅広い分野で事業展開するヨシザワLA株式会社。鉛のオンリーワン企業として環境問題にも取り組み、さらに時代時代により生まれる新しい使用環境にも対応する同社の概要と技術、製品などについて、代表取締役社長佐久本 明 氏にお話を伺った。
御社の概要についてお聞かせ下さい
佐久本:当社は、初代の芳澤社長が大正6年10月に株式会社芳澤鉛管製造所を創業したのが始まりになります。当時は、水道メータの前後にある鉛のパイプを製造していましたが、その後も鉛を材料とした様々な加工を行ってきました。
昭和13年10月には、芳澤化工機株式会社と社名を変更し、東京工場を設立しました。昭和21年7月には、芳澤鉛工業株式会社と社名を変更し、戦前までは中国にも会社があるような状況で鉛に関連する事業を展開していました。戦後の昭和27年5月には、東京都中央区宝町に本社を移転し、昭和36年4月には東京工場がJIS表示許可工場に認定され、鉛の板なども製造するようになっていきました。
昭和44年4月には、東京工場を現在の所在地となる千葉県柏市に移転し、昭和46年1月には芳沢機工株式会社と社名を変更しました。昭和56年4月には東京工場を分社化し、東京工場は芳沢機工東部株式会社となり、そして昭和63年1月に現在の社名となるヨシザワLA株式会社に変更しました。社名のLAは、鉛の“lead”と、東京工場の半分は原子力関連の仕事を手掛けていたので“atomic”のそれぞれの頭文字から付けられています。また、分社化にともない現在では、東京にある親会社のヨシザワ株式会社、大阪と名古屋にあるヨシザワLD株式会社、当社敷地内にあるトキワ金属工業株式会社がグループ会社という関係になっています。
当社は、昨年の10月で95周年を迎えましたが、創業以来、鉛の二次加工メーカーとして幅広い分野に事業展開し、近年では原子力関連設備/機器、放射線医療分野の設備/機器、シンクロトロン放射光関連設備、電子線X線遮蔽機器、化学プラント設備、銅精錬製造用電極、建設関連(放射線防護、遮音、免震機器)などの分野においても、長年培われた技術を活かし、設計から施工までの一貫した流れをすべて行っています。そして鉛を取り扱う以上、環境に配慮した取り組みにも積極的に推進するため、平成14年にISO14001の認証を取得しています。例えば、不用になった鉛製品に関しては、すべて当社でリサイクル化を行えるような体制を整えています。さらに平成18年には、鉛管/鉛板においてJISマーク表示認証工場(JQ0306013)にも認証されるなど、いくつかの認証資格を受けています。
鉛業界は古い歴史をもっており、最近では鉛全般や取り扱う企業は段々と少なくなっていますが、需要に関してはまだまだあると思っています。鉛の技術に関しても、単に加工するだけの技術ではなく、非常に奥深いものがあります。当社は、この奥深い技術を大事にしていくとともに、加工性が高く低コストといった鉛の利点を活かしながら、問題視されている環境にも配慮し、鉛のオンリーワン企業として事業展開を進めています。
- 会社名
- ヨシザワLA株式会社
- 所在地
- 千葉県柏市
-
真空リフロー、N2リフロー、エアリフローのことなら、エイテックテクトロン(株)にお任せください。フラックスレス真空リフロー装置販売開始!エイテックテクトロン株式会社
-
アレムコの導電性/熱伝導性接着剤,コーティング材,グリースのことなら(株)エス・エス・アイ株式会社エス・エスアイ
-
独自の加工技術とノウハウで様々な材料にチャレンジ 〜色々なアイデアを生み出して研究者をサポート〜 ムソー工業株式会社 代表取締役 尾針 徹治 氏Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
-
SEMICON Japan 2023 2023年12月13日(水)〜15日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、半導体を中心としたマイクロエレクトロニクスの製造を支える装置/材料産業の総合イベントであるSEMICON Japan 2023が開催された。Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社