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テクニカルレポート
2016.07.15
省エネ、省CO2、省コスト及び作業環境の改善に貢献する断熱材 『エコサーム』の提案
JINWOO. CO. LTD

 

はじめに

  当社ではこのたび、リフロー炉など高い温度を発する装置の発熱部(機械運転に影響のない個所)に取り付けることで、FA製造現場などにおける消費電力の削減と空調使用量(特に冷房費)の削減(=省エネ効果)、並びに、作業場所の温度を下げることによって作業員の体感温度を下げ、快適な作業を実現する(=作業環境の改善)、新素材の断熱材『エコサーム』の開発を行った。

 本製品の特徴を簡単にいえば、機械から放出される輻射熱を断熱し、『熱を逃がさない』構造として炉内を保温することによって、炉温度維持のための電気使用量とCO2排出を抑える(15%以上削減(実証20?25%))、というものである。

 本稿では、本製品の特色とその効果をご紹介する。

図1 『エコサーム』装着前のリフロー炉

図2『エコサーム』装着後のリフロー炉

本製品の施工とその効果

1.簡単に脱着可能

 本製品が対象として想定している装置は主に、リフロー炉、硬化炉、エージング用恒温炉、生産用炉であり(※なお生産用炉については対応不可の炉もあるのでお問い合わせいただきたい)、断熱したい装置の炉体及び発熱部にあわせた部材を取り揃えているので、温度に合わせた設計が可能となっている。また、装置に合わせて作成した断熱材は脱着式となっているため、ユーザーによる取り付けと取り外し、及び整備を簡単に行うことができる。

 手順としては、まずリフロー炉の外カバーを取り外す。そして、炉体の上部から側面に取り付けていくが、取り付け部は個所に応じて、特殊なマジックテープと特殊なバンドを用意している。そして取り付けをしっかり確認して完了となる。取り付け、取り外しの所要時間は装置に応じて異なるが、だいたい30分から60分ぐらいである。

 図1、図2は、リフロー炉に本製品を取り付ける前のものと取り付け後の写真である。

2.実証例

 表1、表2、表3、図3に示すのは、本製品(『エコサーム』)施工後の電装品温度をA社において実測したものである。実証に使用した装置は2010年製造機のリフロー炉で、実証期間は2011年5月21日の午前10時から、5月22日午前10時の24時間である。

表1 リフロー炉設定温度

表2 積算電力

表3 電力(総使用量と平均)の結果

表2に挙げた実証データの結果では、『エコサーム』の装着によって23.4%電力削減を実現している。

 

会社名
JINWOO. CO. LTD
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