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テクニカルレポート
2015.05.27
革新・Rexxamが贈る技術と現場の知恵
『Sherlock-300シリーズ』
(株)レクザム

 

2.製品開発の背景

  プリント基板アセンブリにおいて製造機器の進歩により部品の高密度化や多ピン化・狭小ピッチ化が進み、目視による検査が非常に難しくなっている。そのため品質確保に基板外観検査装置での検査が必須となりつつある。また、低賃金を求めて海外に工場をシフトしてきたが、近年、その代表的な国である中国においても賃金上昇が無視できなくなっている。

 人の目による検査から機械による検査のさらなる精度向上と低価格化を実現するため、『Save Cost』『Smart』『Speedy』『Silent』『Slim』の5つのサプライズをテーマに、インライン、コンパクトバッチライン、セッティングフリーの3種ラインナップの検査装置を開発することとなった。

図4 装置全体図

図5 コンパクトバッチライン

図6 カメラ・照明部 構造

図7 テレセントリック特性

図8 RGB照明模式図

装置の構造

(1)装置全体

  装置本体の全体図を図4に示す。大型タッチパネルを採用し、操作性を追求すると共に、フロントオープニング機構により開口部の大きさを確保している。コンパクトな機体でありながら基板へのアクセスも容易であり、従来の検査装置とは一線を画した省スペースなデザインとなっている。

 データ作成時、検査実行時において基板はステージ上に固定された状態でカメラがX-Y軸方向に動作する。リフロー前検査の部品固定前でも検査スピードを下げることなく、検査できる駆動機構となっている。

(2)新しいAOI活用方法の提案

  当社が新たに提案する検査形態『コンパクトバッチライン』はオペレータの作業兼務を可能にし、検査の省人化を進めることができる。

 卓上機タイプの検査装置ではオペレータが1枚1枚手で設置しなければならず、装置を複数台オペレートすることはできなかったが、このコンパクトバッチタイプではラックを装置両側に設置することで、基板の投入と良品・不良品のラック内振り分けまでを自動で行うことができる。

 ラック単位での基板入れ替えができるため、自由なライン配置を構築することができる(図5)。

 

会社名
(株)レクザム
所在地