『工業化』と『互換性』の進展
ちょっと途中下車 199駅目
そのためアメリカへの物資の輸出には手が回らない状況となっていた。ここでアメリカが直面したのは、多くの物資を自国で生産する必要性である。物資の生産は大量であり、しかも労働者不足もあった。ここでアメリカは機械による大量生産を考えた。以後、欧州で確立された生産方式を参考にしながらアメリカで大量に生産する方式が徐々に確立されていくことになったのである。
そして、マコーミックの刈り入れ機、コルトのライフル、シンガーのミシン、工作機械、蒸気エンジンなどが大量生産されるようになった。刈り入れ機の大量生産によって農業が飛躍的に伸びていったのはいうまでもない。
さらに、必要とする農機具の販売には、まず農機具を開拓農家に貸し出して、収穫後に支払いを実施するといった販売方式を考え出した。今でいう、“Buy Now、Pay Later”の考えの月賦方式の制度の確立である。この方式は、その後、ミシンの購入方式にも活かされたという。
近代的な組み立てラインが始まったのは、発電機コイルの組み立てからで、熟練労働者によって発電機を最初から最後まで1人で生産する方式であった。優秀な熟練労働者で生産できるのは1日に40個前後で、1個を生産するのに、準備などの段取り時間を除いて約20分でできたという。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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