ナノ材料/素材、ナノ評価/計測技術、装置、ナノ加工技術/装置など、各応用分野に対応した最新技術・製品を一堂に集めた『nano tech 2023』が、2月1日(水)〜3日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された(オンライン開催は2月28日(火)まで)。
会期中は、『ASTEC2023 第18回 先端表面技術展・会議』『MEMS SENSING & NETWORK SYSTEM 2023』『新機能性材料展 2023』『JFlex 2023』『3D ECOtech 2023』『tct JAPAN』『ENEX2023 第47
回 地球環境とエネルギーの調和展』『InterAqua 2023』『RENEWABLE ENERGY 2023』『DER Microgrid Japan 2023』『SURTECH 2023』『新機能性材料展 2023』『Convertech JAPAN 2023』も同時開催され、3日間の来場者数は、同時開催展を合わせて40,170名(オンライン参加を含む)に上った。
■会期:023年2月1日(水)〜3日(金)
■会場:東京ビッグサイト
■主催:nano tech実行委員会、(株)JTBコミュニケーションデザイン
■大面積をナノオーダーで高速自動測定
(株)ヒューテックでは、大面積の3D形状を高速自動測定する、微小高さ測定装置を紹介。
1×1mの大面積をナノオーダーで、全面高速自動測定する装置で、欠点の位置が不明でも大丈夫。フィルムやガラスのような透明体の表面形状もサブミクロン精度で測定することができる。
■ナノ材料製品の新規事業化につなげる
「ナノ材料の界面・構造制御プロセスサイエンス」プロジェクト (東北大学)のブースでは「ナノ材料プロセスサイエンス・コンソーシアム」を紹介。
同コンソーシアムは、ナノ材料における製品設計、プロセス設計、ハンドリング技術などの開発を合理的かつ迅速に行うことを可能にした「ナノ材料プロセス-構造-機能の相関データベース」を活用し、企業のナノ材料製品の新規事業化につなげることを目的としており、多くの来場者が説明に耳を傾けていた。
■球状多孔体粒子の大量合成に成功
高知工科大学/宇治電化学工業のブースでは、共同プロジェクトで開発された金属酸化物球状多孔体粒子の、ワンポット‐単工程の大量合成法などを紹介していた。 同研究では、数百nmの一様な粒径分布をもつアナターゼ型チタニア(TiO2)球状多孔体粒子の、極めて単純な一段階合成法開発に成功した。得られた形状から『MARIMO』と名付けた。パイロットプラント大量合成において、TiO2・ZrO2MARIMO粒子は、500g/日を生産可能。各種複合粒子も合成可能で、触媒あるいは触媒担体やリチウムイオン電池負極材などへの応用が期待できる。
■直接塗布することでロスが少なく効率的に発熱
MC山三ポリマーズ(株)のブースでは、直接塗布することで熱伝導のロスが少なく効率的に発熱可能な(株)立花商店の開発品、『DecoHeater』を展示。通常使用〜200℃での使用が可能で、曲げても壊れることなく発熱が可能。同一の発熱体の中で厚みを変えることで、発熱温度差を作ることができる。
この他、フッ素樹脂に単層CNT(日本ゼオン(株)製『ZEONANO SG101』)を添加し電気的特性を付与した高機能フッ素樹脂製品などを紹介し、注目を集めていた。
同展示会の次回開催は、2024年1月31日(水)〜2月2日(金) の3日間、東京ビッグサイトにおいて予定されている。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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