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テクニカルレポート
2023.04.24
InterAqua 2023

ナノ材料/素材、ナノ評価/計測技術、装置、ナノ加工技術/装置など、各応用分野に対応した最新技術・製品を一堂に集めた『InterAqua 2023』が、2月1日(水)〜3日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。

会期:023年2月1日(水)〜3日(金)

■会場:東京ビッグサイト

■主催:(株)JTBコミュニケーションデザイン

 

 

■誰でも、どこでも、簡単に有効塩素濃度を測定可能

(株)イーシーセンスでは、次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウム溶液の有効塩素濃度を、誰でも、どこでも、簡単に測定できるポータブル残留塩素計を紹介していた。

同製品は手のひらサイズで、重量約1kgと小型軽量で持ち運びも簡単。モバイルバッテリでも駆動するので、電源のない場所でも使用できる。電気化学法により、試薬不要で、連続分析。サンプル溶液を吸引するだけで測定が行える。流れ入るすべての物質を100%反応させるクーロメトリック法を採用しており、流れた電気量から濃度を算出ができるため、検量線の校正や温度補正も不要。夾雑物の影響も受けにくい。カートリッジ電極は使い捨てなので、煩わしい電極のメンテナンスも不要。また、PCソフトと携帯アプリによって手軽に濃度確認できる点も特徴となっている。

ポータブル残留塩素計

 

■水質を変化させず水殺菌する装置

(株)五鈴精工硝子のブースでは、紫外線水殺菌装置を展示していた。

UV-Cの中でも殺菌力が強い265nmのLEDを使用。薬品を使う殺菌とは違い、水質を変化させない。同社開発のUV透過ガラスを使用したレンズで、効率よく照射する。紹介されていた試作品は3灯式でφ80の配管に対応する

紫外線水殺菌装置

 

■冷却塔の循環水中のスケールを無薬品で除去

小西安(株)では、(株)イガデンが製造を手掛けるクーリングタワー水質改善装置『MICRO WATER SYSTEM』と併せ、クーリングタワー無薬品処理に関する展示を行っていた。

同装置は、クーリングタワーの循環水に含まれる、詰まりの原因になるスケール成分を、電気を使って無薬品で除去/除菌するもので、藻やアオコの抑制/対策に効果があり、配管やチラーの防錆効果も発揮する。メンテナンスを軽減し、かつ低コストで省エネルギー運転を実現する製品で、上下水道の節水により水道コストも削減。高効率化することで電気代、およびCO2の排出を抑える、として注目を集めていた。

小西安(株)のブース

 

■汚れた温排水からも熱回収が可能

 朝日加工(株)では、S字管式排熱回収装置『エコメリット』を紹介していた。

従来型の、プレート式、または多管式の排熱回収装置は、汚れた排水を処理する場合に目詰まりを起こしてしまい、配管を分解しての洗浄が必要となるが、本装置はオープンな仕様であるためメンテナンスが容易で、汚れに強い仕様に設計された製品。専用ブラシによって、運転中でも簡単に掃除が可能で、排水による目詰まりがなく、排熱回収効率が持続。今まで捨てられていた、汚れた温排水からの熱回収も行え、60℃以下の低温排水も有効利用できる。箱体の材質はネオランバー製、SUS製の2種類から選択することができるようになっている。

S字管式排熱回収装置『エコメリット』

 

同展示会の次回開催は、2024年1月31日(水)〜2月2日(金) の3日間、東京ビッグサイトにおいて予定されている。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地