医療機器の製造╱設計に関する国内唯一の展示会╱セミナー『Medtec Japan 2025』が、4月9日（水）〜11日（金）の3日間、東京ビッグサイトで開催された。

16回目の開催となった同イベントでは、『医療用エレクトロニクス展／ElectroMED Japan』『医療ICT・在宅医療展／Smart Health Japan』『検査キット 完成品＆開発展／Test Kit Japan』『メディカルシティ・災害医療・防災安全展／MedTechCity』の4展示会が同時開催された他、企画展示やデモンストレーション、医療機器業界の成長戦略や国内外法規制の最新動向をテーマにしたセミナー、Medtecイノベーション大賞表彰式なども行われた。

出展社数は海外企業44社を含めて478社、来場者数は3日間合計で17,261名となった。

■ 会期：2025年4月9日（水）〜11日（金）

■ 会場：東京ビッグサイト

■ 主催：インフォーマ マーケッツ ジャパン（株）

 

■過酷な作業条件にも耐える堅牢な設計のFieldFox マイクロウェーブ ハンドヘルドアナライザ

　キーサイト・テクノロジー（株）は、バッテリ駆動設計の『FieldFox マイクロウェーブ ハンドヘルドアナライザ N9952B』の展示を行っていた。

同製品をはじめとしたFieldFox マイクロウェーブ ハンドヘルドアナライザは過酷な作業条件にも耐える堅牢な設計となっており、ケーブル、アンテナ、フィルタ、増幅器、信号／スペクトラム解析などのRFデバイスの測定が可能。また、新しく導入されたオプションの内蔵パルスジェネレータにより、最大54GHzで動作可能なハンドヘルド信号発生器へと生まれ変わった。

 

■より静音化するブロワのボックス化にも取り組む

　シナノケンシ（株）は、CPAPデバイスにも使われているブロワ『5kPAブロワ』の展示を行っていた。

同製品は、小型／軽量／静音を特徴としており、高地でも高圧力を実現する性能となっている。ISO18562-1、2、3＆ISO10993-5など、医療機器の生体適合および生物学的評価を確認しているほか、医療機器産業に特化した品質マネジメントに関する国際規格のISO13485も認証取得予定となっている。また、同社では騒音を低減するブロワのボックス化にも取り組んでいる。

 

■3枚のパネルで幅広い製品をわかりやすく紹介

　（株）クローネは、各種製品を展示していた他、製品群を大きく3つのカテゴリに分けてそれぞれパネルで説明を行っていた。

パネルは、さまざまなセンサを紹介した『01 Pressure Sensor』、校正器やデータロガを紹介した『02 Temperature Calibrator／Data Logger』、超音波技術で精密診断をサポートと題した『03 Ultrasonic flow meter／Bubble Detector』の3枚。どの製品がどの分野に適した製品なのかがわかりやすくまとめられていた。

 

■多岐にわたる技術╱製品を展示╱紹介

　シチズンファインデバイス（株）は、シチズン時計（株）と共同でブース出展をしていた。

同ブースでは、シチズン時計による薬剤フリーの『超撥水加工』、シチズンファインデバイス・マイクロデバイス事業部の微細加工+接合封止や機能薄膜による『MEMS製造受託』、同・電子デバイス事業部の『液晶ディスプレイ』、同・ファインプロセッシング事業部の『医療ツール（金属部品加工）』など、多岐にわたる技術╱製品の展示や紹介をしていた。

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