3-7 多種多様の基板品種対応
サービスマン、トレーニングを受けたユーザーがヘッド交換を行うことで、多様なライン構築が可能となる(写真4)。これにより、ラインレイアウトの変更なく、多種多様の基板に対応する。極小チップはプラネットヘッドP20S、中・大型部品や異形部品は匠ヘッドで生産、2種類のヘッドを組み合わせることで、生産効率の最適化を実現する(※ヘッド交換後、ヘッドのキャリブレーションが必要)。
3-8 新型モニタによる、操作性の向上
業界初スマホライクな縦型モニタを採用し、オペレータに見やすい高さ、UI/UXデザイン(新機能)、WindowsタッチAPI(マルチタッチ)操作など使いやすく、操作性にも配慮したモニタ画面を装備している(写真5)。
モニタ画面では、どのページからでも「TOPに戻る」 「メニューボタン」などを認識しやすい画面配置、すべてのユーザーに配慮したテキストリンクの位置、配色、見やすいフォント、レイアウトを採用。さらにUXにおいては、読み込み速度が早く、欲しい情報にすぐにたどり着けるようなレイアウトとした。入力手順のスムーズさを追求し、ユーザーの興味を掻き立て、一目でわかるアイコングラフィックを配置。お客様ご自身でレイアウトの配置換えも可能で、使いやすくカスタマイズすることができる。
さらに読み込んだ画像は、ピンチイン、ピンチアウトにより画面を拡大、縮小が容易にでき、解析時間の短縮、効率化を実現した。その他カスタマイズ対応可能な辞書機能など機能面での充実を図った。
また、縦型モニタによる横幅最小化により、操作性向上と省スペースだけではなく、フィーダ配置本数の最大化も実現可能となった。
3-9 新型コプラナリティセンサ
LX-8のコプラナリティ検査においては、部品センタリングと同時に行うことでタクトを大幅に改善した(当社従来比40%削減)。高精度かつ、高速にコプラナリティ(平面性)チェックをすることにより、不良部品の搭載を防止し、製品の信頼性をよりいっそう高める。
3-10 新機能「自動ピン立てユニット」※
ヘッドユニットには、サポートピンストッカからサポートピンを把持し自動配置する新機能「自動ピン立てユニット」を装備可能(オプション)。サポートテーブルからサポートピンをサポートピンストッカに回収することもできる。この自動ピン立てユニットは、カメラや高さ測定装置(HMS)にて位置や高さを認識し、配置位置の確認や異物挟み込みの確認もできる(※詳細はお問い合わせいただきたい)。
3-11 各種連携機能
(1)システム連携
実装統合システムソフトウエア「JaNets」及び接続するシステムと連携することで、生産状況モニタリング、ストレージ管理、リモートサポートなど工場全体での生産効率の向上に貢献する。
また、品質管理や切り替えなどの作業性向上をサポートするシステムIFS-NXオプションにより、トレーサビリティや部品誤装着防止機能など高品質生産を実現する。
(2)設備間連携機能
バッドマーク伝播機能により、検査機もしくは、ライン上流の装置で検出された回路のバッドマーク情報をLX-8に伝播し、バッドマーク認識時間を削減し、生産性を向上することができる(オプション)。
はんだ印刷位置ずれフィードフォワード機能※により、検査機からのはんだ印刷位置ずれ情報を取得し、後続の実装機に搭載オフセット情報として渡す(※対象機種はRVシリーズとLX-8である(オプション))。
(3)部品管理工程の管理
実装現場における部品管理工程を自動化する「自動倉庫ISMシリーズ」は、入庫、出庫を自動化するだけでなく、自動倉庫から段取り時の出庫部品の自動搬送、生産中の部品切れ警告による自動出庫が可能である。また、部材受入登録システムIMSや入出庫受入システムとも連携することで、自動化、効率化が難しかった部品管理工程を自動化し、革新的なスマート化を実現するマシンとして多くのお客様からご好評いただいている。
LX-8は自動倉庫ISMシリーズとも連携することができ、スマートファクトリの構築を実現することができる(写真6)。
3-12 その他周辺装置の互換性(写真7〜9)
フィーダはもとより、その他供給装置は大きな要素であり、トレイホルダ、トレイサーバなど様々な部品供給形態に対応。また、大型部品の搭載に最適なトレイサーバとして「新型トレイサーバTR10S※」を新開発。TR10Sは、LX-8のフィーダバンク部に前後左右4個所に装着可能な小型マトリクストレイサーバである(※詳細はお問い合わせいただきたい)。
フロント側装着時には部品認識・搭載時間を大幅に短縮し、ノンストップでトレイ部品の補充が可能。
新型オートツールチェンジャー(ATC)Auto tool changerを脱着式(カートリッジ)に変更、段取り性が向上する。
3-11 消費電力の改善(SDGs)
近年重要視されているSDGsの観点から、電力測定機能※を装置内に装備し、モニタへの消費電力を表示することにより、消費電力可視化による省エネ意識改革を促進する。また当社従来機種対比 50.6%の電気消費量で、当社が定めるエコプロダクツとしても認定を受けている。さらに38の環境アセスメント、22のサステナブルアセスメントにて評価し、社内基準を達成した製品を認定する「JUKI SUSTAINABLE PRODUCTS」に認定された製品である(※詳細はお問い合わせいただきたい)。
- 会社名
- JUKIオートメーションシステムズ(株)
- 所在地
- 東京都多摩市鶴牧2-11-1
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