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テクニカルレポート
2018.10.19
JPCA Show / JISSO PROTEC 2018
第20回 実装プロセステクノロジー展

 

 同製品は、座標補正技術とビジョンデータの活用によって、従来のロボットで必要だった現物あわせでのティーチングが不要なので、立ち上げに要する時間を大幅に短縮。登録済みの動作「技」に、「何を」「どこに」という情報を与えるだけの簡単な操作で、ロボットの動作を作成可能なのでロボットプログラムを作成する時間を削減できる。また、専門の知識や経験を必要とせず簡単に画像処理データやロボット動作を作成できるという特徴を有している。ブースでは、『SmartWing』を使用した、挿し込み作業を自動化する部品自動挿入機のデモンストレーションが行われていた。

 この他、同社は、ラジアル部品挿入機、アキシャル部品挿入機、ジャンパ線挿入機のそれぞれの専用挿入機を1台に集約した複合挿入機『sFAB-α』を紹介していた(写真7)。

 同製品は豊富な機能で変種変量生産に即時対応が可能で、複合化と小型設計により、省スペースを実現。3つの工程を集約するので仕掛け品の削減を実現する。また、アキシャルテープフィーダ、ラジアルテープフィーダなど、組み合わせ自由な部品供給ユニットを用意。生産にあわせて必要なユニットをセットしている。さらに、着脱可能なフィーダパレットによって、外段取りとフィーダの一括交換が可能で、段取り作業の効率化に貢献する。

 JUKI(株)のブースでは、実装統合システムソフトウエア『JaNets』を中心に、「JUKI Smart Solutions ?工場全体での革新的な生産効率の向上?」というテーマで展示を行っていた(写真8)。

 『JaNets』は、ライン管理機能、ISM(自動倉庫)とのシステム連携、データ作成機能、拡張機能を有するソフトウエアで、プログラムエディタで作成した生産プログラムをダウンロード/アップロード/モニタリングすることができる。ライン単位でオンライン制御でき、ラインごとの生産状態を、複数のラインでモニタリングすることも可能。また、マウンタの生産プログラムから、配膳表に基づき、ISMに出庫を指示し、ISMから部品を出庫する。生産終了後は、残部品を生産プログラムから生産に使用した数量をカウントし、部品残数を通知。さらに、残ったリールをISMに戻し、部品残数を更新することが可能で、ISMとの連携で、倉庫内にある部品の残数を常に効率的に管理できる。最新の実装ラインと『JaNets』との連携させることで変種変量生産における生産性向上を実現するもの、として、多くの来場者の注目を集めていた。

 ヤマハ発動機(株)のブースでは、「SMT Innovation The Real Deal 実装、極まる」として、あらゆる製品に最適な生産を実現できる同社のM2Mフルラインアップを紹介していた(写真9)。

 なかでも注目を集めていたのは、実装ラインと連携し表面実装部品(SMD : Surface Mount Device)の保管および補給管理を自動で行なうインテリジェントSMDストレージシステム『YST15』。

 最大1,500本のリールを管理し、最大27本の一括出し入れが可能なシステムで、実装工程を一元管理できる「インテリジェントファクトリー」との連携によって、補給が必要となる実装部品を最適なタイミングで自動的に事前出庫し、一括供給することによって、作業者の負担を大幅に削減。部品供給遅れによる生産中断も防止できる。また、湿度管理機能もオプションで装備している。 この他に同社では、新製品のオートローディングフィーダ『ALF』を展示していた。

 この製品は独自技術による革新的な部品補給を実現するもので、オートローディング機能によって、いつでも、だれでも、簡単にテープ部品の補給がおこなえる。トップテープ非剥離方式により、毛羽や剥離帯電による吸着ミスを低減。独自のテープセット機構の採用で優れた作業性を確保できる。スプライシングレスを実現しており、省人化・マシン稼働率アップ・コスト削減に貢献する。

 同展示会の次回開催は、2019年6月5日(水)?7日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて予定されている。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地