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テクニカルレポート
2024.11.19
JASIS 2024

分析機器、科学機器メーカーが一堂に会する、最先端科学・分析システム&ソリューション展『JASIS 2024』が9月4日(水)〜6日(金)の3日間、幕張メッセ国際展示場・会議場、TKP(旧アパホテル&リゾート)東京ベイ幕張ホールで開催された。同イベントは、欧州のanalytica、米国のPittconと並ぶ、分析/計測に関するアジア最大級の展示会。

出展社数は407社/1,214小間。新技術説明会は92社/312テーマ。3日間の来場者数(重複なし)は合計で21,918人(前回16,115人、36%増)となった。リアル開催のほか、7月5日(金)〜10月31日(木)までオンライン開催も行われた。

■ 会期:2024年9月4日(水)〜6日(金)

■ 会場:幕張メッセ

■ 主催:一般社団法人 日本分析機器工業会 / 一般社団法人 日本科学機器協会

 

■作業効率を大幅にアップさせるオートドア機能を装備

 (株)エー・アンド・デイは、元素分析/質量分析などの前処理に適し、1μgからの高精度計量が可能な分析天びん『BA-T/BAシリーズ』の展示を行っていた。

同製品はオートドア機能を装備し、ドアの開く幅は全開/半開/任意幅から選べる。。BA-Tシリーズはタッチパネル付きカラー液晶表示、BAシリーズはモノクロ液晶表示。BA-TE/BA-Eモデルは確実に除電する無風イオナイザを標準装備。自動感度調整や自動内蔵分銅値補正などの機能は全モデル共通となっている。

1μgからの高精度軽量ができる分析天びん『BA-T/BAシリーズ』

 

■広範囲測定プローブと後方散乱プローブ用コネクタを備えたユニークな構成

 エンドレスハウザージャパン(株)は、ラマン分光法を手際よく利用でき、モデル転送機能を備えるなど分析ラボ向けに設計された『Raman Rxn2アナライザ』の展示を行っていた。

同製品には、シングルチャンネル、4チャンネル、Hybrid、Starterの4つの構成があり、『Raman Rxn2 Hybrid』はRxn-20広範囲測定プローブと2つめの代替(ALT)後方散乱プローブ用のコネクタを備えるという、ユニークな構成をもつ。

2種類のプローブにより、個体、液体、混濁測定物のさまざまなアプリケーションに対応する
『Raman Rxn2 Hybrid』

 

■インバータ小型冷凍機の搭載で冷却と加熱、2つの機能を一体化

 (株)サイニクスは、投込み式冷却・加熱ユニット『マルチサーマルユニット』の展示を行っていた。

同製品は、投込み式恒温ユニットに新開発の小型オリジナルインバータ冷凍機を搭載することで、研究者が待望していた冷却と加熱、2つの機能の一体化を実現。使用温度範囲は−3〜60℃、温度精度は±0.1〜±0.2℃。このほか、使用温度範囲−10〜65℃と広い温度帯を特徴とする『デュアルサーマルユニット』もラインアップしている。

ともに専用水槽が付属する『マルチサーマルユニット』(左)と『デュアルサーマルユニット』(右)

 

■Reliable/Resilient/Responsibleの3Rを兼ね備えたトリプル四重極質量分析計

 (株)島津製作所は、トリプル四重極質量分析計『LCMS-TQ RXシリーズ』の展示を行っていた。

同シリーズは、Reliable(信頼性が求められるルーチン分析に特化)/Resilient(変化に強いシステムが効率運用を支援)/Responsible(環境への負荷低減が求められるラボに)の3Rを兼ね備えており、圧倒的な信頼性と安定性を誇るハードウエア、優れた操作性と卓越した自動化技術を搭載したソフトウエアで、新しい価値を提供する。

多様化する分析現場のニーズに応える、島津製作所の技術を集約した『LCMS-TQ RXシリーズ』

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地