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テクニカルレポート
2024.12.19
CEATEC 2024

デジタルイノベーションの総合展『CEATEC 2024』が、10月15日(火)〜18日(金)の4日間、幕張メッセで開催された。

25周年を迎えた同イベントのコンセプトは「Toward Society 5.0」で、「Innovation for All」が25周年特別テーマ。各社がブース出展した他、カンファレンスやネットワキーングイベントなどが行われた。また、自動車のエレクトロニクス化が進んでいることから、一般社団法人日本自動車工業会主催の『JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024』が併催された。

出展社数は808社/団体(前回684社/団体)で、そのうち340社/団体(前回305社/団体)が新規出展社。カンファレンス数は203、来場者数は4日間合計で112,014名(前回比125.8%)となった。

■ 会期:2024年10月15日(火)〜18日(金)

■ 会場:幕張メッセ

■ 主催:一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)

 

■垂直分解能は12ビットオシロスコープの4倍、ノイズフロアは1/2

 キーサイト・テクノロジー(株)は、低ノイズ14ビットのオシロスコープ『InfiniiVision HD3』シリーズの展示を行っていた。

同シリーズは高性能モデルで培ってきた低ノイズフロントエンドと新開発の14ビットADCによって、微小信号を正確に捕捉。他の汎用的な12ビットオシロスコープと比較して4倍の垂直分解能と1/2のノイズフロアを実現。デジタルシステムのデバッグに最適な自動デバッグツール『フォルト・ハンター』をはじめとした機能も備える。

右が4チャンネルモデルの『HD304』。この他、2チャンネルモデルの『HD302』もラインアップ

 

■SMD部品の一括内蔵で、省スペース化、省電力化、高機能化に寄与

 (株)村田製作所は、垂直電源供給の実現に貢献するコンデンサやインダクタなどの部品を内蔵した基板『iPas』の展示を行っていた。

同製品は、広い搭載面積が必要なSMD部品を一括で内蔵しており、省スペース化、省電力化、高機能化に寄与。スルーホールやレーザビア接続に対応できる電極、アレイ構造を取れる設計による高い設計自由度が確保されているので、インピーダンスの要求スペックやサイズなど、さまざまな要望に応じたカスタマイズが可能となっている。

『CEATEC AWARD 2024』でイノベーション部門賞を受賞した『iPas』

 

■ハンドヘルドのスペクトラムアナライザとしては最高レベルのRF性能

 アンリツ(株)は、5GやLTEをはじめとした現在のワイヤレステクノロジのさまざまなテスト課題に対応したリアルタイムスペクトラムアナライザの『フィールドマスタプロMS2090A』の展示を行っていた。

同製品は、表示平均ノイズレベル-164dBm未満、3次相互変調歪は±20dBm(代表値)を実現したハンドヘルドのスペクトラムアナライザとしては最高レベルのRF性能を提供。スペクトラムクリアリング、アンテナアライメント、高調波、歪みなどを高確度で測定する。

リアルタイムスペクトラムアナライザ『フィールドマスタプロMS2090A』

 

■ウエラブルデバイス用電源に適したリチウムイオン二次電池

 日本ガイシ(株)は、薄型/小型のリチウムイオン二次電池『EnerCera』の展示を行っていた。

同製品は、独自技術の結晶配向セラミックス板を使用した半個体電池によって、従来のリチウムイオン二次電池では併存が難しかった特性を実現。薄型/小型ながら、電池容量は同サイズの市販二次電池の約1.5〜2倍、抵抗は1/2以下。コインタイプとパウチタイプがあり、厚さ0.45mmのパウチタイプは薄さと軽さ、安全性も高いことからウエラブルデバイス用電源に適している。

マネキンを使い、『EnerCera』の活用例を提案

 

 

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Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
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