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テクニカルレポート
2025.07.28
電子機器トータルソリューション展 2025

エレクトロニクス産業全体を網羅する日本で最大級の展示会『電子機器トータルソリューション展 2025』が、6月4日(水)〜6日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催された。

同イベントは、4つの構成展示会からなる『第54回 国際電子回路産業展』、3つの構成展示会からなる『第39回 最先端実装技術 ・ パッケージング展』の他、『第26回 実装プロセステクノロジー展』『AIデバイス展』『電気 ・ 光伝送技術展』『Electronics Component & Unit Show』『イーテキスタイル/ウェアラブル展』の7展示会で構成。この他、各種企画展、各種セミナー、『第21回 JPCA賞(アワード)』の表彰式なども実施された。

来場者数は3日間合計で49,760名となった。

■ 会期:2025年6月4日(水)〜6日(金)

■ 会期:東京ビッグサイト

■ 主催:(一社)日本電子回路工業会(国際電子回路産業展)、他

 

■フィーダを自動で仕分け ・ 保管 ・ 収集

 (株)FUJIは、生産準備工程まで自動化領域を拡張した『Smart Storage(スマートストレージ)』の展示及びデモンストレーションを行っていた。

同製品の特徴は、大きく3つ。生産ラインから返却されたフィーダを使用予定のあるもの/ないものへ自動で仕分ける。スケジューリングされた生産分のフィーダをまとめて準備しておき、使用するタイミングまで一時保管。スケジュールに沿って必要なフィーダを保管スペースから自動収集し、AMRが対象の生産ラインへ自動搬送するなど、フィーダの仕分け ・ 保管 ・ 収集を自動化する製品となっている。

『Smart Storage(スマートストレージ)』

 

■新コンセプトに基づいた製品で「理想の生産フロア」を実現

 ヤマハ発動機(株)は、ユーザーごとに異なる理想を実現する新しいコンセプト『PERFECT FIT AUTOMATION』の提案を行っていた。

同コンセプトは、さまざまな生産フロアに適した自動化商品コンセプトで、6つの生産プロセス『生産計画 ・ データ作成』『生産準備』『生産中』『メンテナンス』『トラブルシュート』『検査』における自動化 ・ 自律化を具現化するソリューション

を提案。同社の自動化マウンタラインや新世代YRシリーズなどによって、ユーザーの思い描く「理想の生産フロア」を実現する。

同社の新しいコンセプト『PERFECT FIT AUTOMATION』

 

■印字面に余計な熱ストレスを与えない吸収率の高いUVレーザマーキング

 (株)ジュッツジャパンは、樹脂/基板/金属/FPC/セラミックなど幅広い材質に対して1Dコード/2Dコード/文字/ロゴなどが印字可能なUVレーザマーカステーション『LMUV-5000』の展示を行っていた。

同製品は、吸収率の高いUVレーザマーキングなので印字面に対して余計な熱ストレスを与えず、表面状態も破壊しないので絶縁/腐食防止など材料表面がもつ役割への影響を軽減。この他、コード読取機能、簡単検査機能など各種機能も搭載している。

UVレーザマーカステーション『LMUV-5000』

 

■異なるサイズの基板を混在させられるので生産ラインの柔軟性が向上

 (株)スフィンクス ・ テクノロジーズは、基板搬送機能付きIHはんだ装置『FBA』シリーズの展示を行っていた。

同製品は、異形部品挿入機 ・ 同製品 ・ 検査装置を1ラインで連動させることで、はんだ後工程のインライン化に貢献。幅広い基板サイズに対応しており、最小サイズは幅80mm、最大サイズは幅400mm。また、自動幅調整や多品種対応により、異なるサイズの基板を混在させて生産することも可能なので生産ラインの柔軟性が向上する。

基板搬送機能付きIHはんだ装置『FBA』シリーズ

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地