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テクニカルレポート
2023.04.04
第32回 ファインテック ジャパン
メカトロニクス 編集部

 電子ディスプレイ(液晶、有機EL、量子ドット、マイクロLED)から、その製造装置、材料、加工技術までが一堂に集まる専門展『第32回 ファインテック ジャパン』が、12月7日(水)〜9日(金)までの3日間、幕張メッセにおいて開催された。

同展示会は、『第13回 高機能素材 Week』、『第22回 Photonix』との同時開催で行われ、3日間の総来場者数は44,172名を集めた。

 

■高度な濾過精度を実現

 帝人フロンティア(株)は、独自技術を用い開発した極細繊維『ナノフロント』を使用することで、高度な濾過精度を実現した『液体濾過用フィルタ』の展示を行っていた。

同製品は、極細繊維を使用することで表面積の大きな薄い濾材の生産が可能。この濾材をプリーツ形状で多く折り込むことにより、高い捕集効果を実現。また、均一な孔径で夾雑物をシャープに捕集できる。さらに、長寿命、高流量を実現。濾材素材としては、液体の適合を考慮し、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステルを用意している。

『液体濾過用フィルタ』

 

■位相差を任意に制御

 林テレンプ(株)は、位相差を任意に制御できるオリジナル材料となる『光配向材』の紹介を行っていた。

同製品を塗工することにより、コーティング位相差、薄型化を可能にし、複屈折の3次元制御、位相差パターニングなど、ユーザーに最適な光学製品を提供できる。想定される応用分野としては、光学補償(LCD/映像表示装置関連)、偏光回折格子/光学素子、パターンリターダーなどが挙げられる。

『光配向材』

 

■電子半導体/LEDや小型パネル産業での搬送に最適

 ハイウィン(株)は、電子半導体/LEDや小型パネル産業での搬送に最適なウエハ搬送ロボットの展示を行っていた。

同製品は、自社製DDモータを採用し、高性能&高剛性が大きな特徴。2〜12インチウエハに対応し、ギアなしで経年劣化が少ない設計。また、部品点数も少ないためメンテナンス工数も軽減される。アームは、シングルとダブルを用意している。高性能とリーズナブルを両立するロボットは、ウエハ搬送にとどまらず、PCBやガラス基板搬送用途のカスタム対応のほか、ロボット自体の搬送軸も仕様に合わせて提案できる。

ウエハ搬送ロボット

 

■検査現場の“最適解”となるマルチセンサ測定機

 YKT(株)は、検査現場の“最適解”となるOGP(QVI)社製のマルチセンサ測定機の展示を行っていた。

同製品は、多様なアプリケーションに対応する複数センサの併用と選択が可能。また、測定スピードと繰り返し精度を向上する。さらに、20種類以上の豊富なラインアップを用意している。

マルチセンサ測定機

 

同展示会の次回開催は、2023年10月4日(水)〜6日(金)の3日間、幕張メッセにて開催される予定。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
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