世界25の国と地域から医薬品・化粧品・再生医療の研究・製造に関するあらゆる製品・サービスが出展する展示会『第27回 インターフェックス Week 東京／第7回 再生医療 EXPO 東京』が、7月9日（水）〜11日（金）の3日間、東京ビッグサイトで開催された。

同イベントは、インターフェックス Week 東京／再生医療 EXPO 東京に加え、『第19回 インファーマジャパン』『第9回 バイオ医薬 EXPO』『第7回 ファーマラボ EXPO 東京』、初開催となった『第1回 ファーマDX EXPO 東京』を含めた6つの展示会で構成。その他、出展社による技術セミナーをはじめとした各種セミナーも実施。

出展社数は同時開催展も含め902社、来場者数は3日間合計で33,681名となった。

■ 会期：2025年7月9日（水）〜11日（金）

■ 会場：東京ビッグサイト

■ 主催：RX Japan（株）

 

■磁気軸受ユニットの磁力によって、インペラが完全に浮上

　（株）イワキは、磁気軸受構造とマグネット駆動方式を組み合わせた渦巻きポンプ（特許出願中）『MJ-100』の展示を行っていた。

同製品は、磁気軸受ユニットの4つのコイルに電流を流して強力な磁気を発生させることでインペラ内のマグネットが磁力を受け、インペラが完全に浮上。どこにも接触しない状態での運転を可能としているので、通常の運転では消耗部品がなく、ポンプの寿命を大幅に伸ばすことができる。また、ポンプ室において部品接触がないので、パーティクル発生リスクを減らすことができ、クリーンな送液も可能となっている。

 

■薄いガスケット状のシール構造の採用で気密性向上

　日本ダイヤバルブ（株）は、新シール構造を採用したダイヤフラムバルブ（特許取得済）『EX-バイオクリーンダイヤフラムバルブ』の展示を行っていた。

同製品は、高い気密性を維持する薄いガスケット状のシール構造が採用されており、漏洩防止性能が強化されている他、メンテナンス時の組み付け作業時間が短縮できるなどダイヤフラム交換の作業性が向上、社内試験において15万回の開閉性能を確認、ボルト・ナットの増し締めを省略できる構造ながら、万一漏洩が発生した場合には増し締めが可能な構造などの特徴をもつ。

 

■凝集しやすいセルロースナノファイバーを効率的に希釈・分散

　（株）ニクニは、100ℓタンクも強力に攪拌する大型攪拌翼『P-RaM200』を参考出品していた他、小容量試験用プロトタイプの『セルロースナノファイバー分散モジュール』などの展示を行っていた。

セルロースナノファイバー分散モジュールは、同社の渦流ターボミキサーをベースとした独自の連続攪拌プロセスにより、凝集しやすいセルロースナノファイバー（CNF）を効率的に希釈・分散することが可能。TEMPO酸化CNF1％水分散体の製品を10倍に希釈した液を、安定した分散状態を維持したまま15分程度で得ることができる。

 

■NGラベル回収機構の搭載で製品ロスの発生を防ぐ

　イーデーエム（株）は、製薬業界向けのバイアル瓶胴巻きラベラ『全画像保存機能付き印字検査機』の展示を行っていた。

同製品は、レーザマーカによる期限日印字と印字検査をラベル貼り付け前に行うことで、印字不良のNGラベルを事前に回収することが可能。そのため、製品ロスが発生せず、生産性の向上に貢献することができる。製品搬送方式はスターホイール方式で、ラベル貼付方式はローラ方式。対応しているラベルサイズは幅30〜50mm／長さ15〜95mm、貼付能力は最大120個/分、印字装置はCO₂レーザマーカとなっている。

• 1
• 2