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テクニカルレポート
2024.09.20
第26回 インターフェックスWeek東京

■DI(データ完全性)対応サポート機能搭載

 ニッタ(株)は、DI(データ完全性)対応サポート機能を搭載し、効率的な測定が可能なTSI社製のポータブルエアパーティクルカウンタ『A100シリーズ』の展示を行っていた。

同製品は、日本語対応の7インチ大画面カラー液晶タッチパネルを採用し、見やすさ、使いやすさ、軽量を追求したハイクオリティーモデル。本体背面にバッテリー(脱着可能)を内蔵でき、電源のない場所の測定や突発的な停電も止まることなく測定できる。また、パーティクルカウンタ本体に250000件分のデータを自動保存でき、本体内蔵プリンタによる印刷、USBメモリーやダウンロードソフトウエア(21CFR Part.11対応)を使ってPCへデータ転送可能。

ポータブルエアパーティクルカウンタ『A100シリーズ』

 

■新世代の環境モニタリングシステム

 ヴァイサラ(株)は、新世代の環境モニタリングシステムとなる「viewLincソリューション」の紹介を行っていた。

同ソリューションは、屋内環境の常時監視システム(CMS)における最新世代CMS:4.0と呼べる環境モニタリングを実現する。優れたセンサ技術に加え、通信距離と回り込み特性に優れたLoRaベースの独自通信、総合的かつ使い勝手のよいソフトウエア技術、クラウド&SaaSの組み合わせにより、ユーザーの将来的な進化を長期的に支援することができる。同社ブースでは、同ソリューションの実機展示とともに、同社最新の取り組みや独自技術、環境モニタリングの世界的な動きやこれからの進化、GxP準拠に関する最新情報が紹介させていた。

「viewLincソリューション」

 

■有機合成実験を自動化/省力化、高性能な温度制御に対応

 東京理化器械(株)は、有機合成実験を自動化/省力化、高性能な温度制御に対応するパーソナル有機合成装置『PPX-1000型』の展示を行っていた。

同製品は、小型パーソナルモデルでファインケミカル分野(医薬品、新素材、エレクトロニクス、化成品)の有機化学とプロセス化学の研究開発において、次世代合成手法の要求に応える合成装置。容器内温度制御が可能で反応温度から外れないように冷却速度や滴下速度を自動で変更できるシステムを搭載。発熱反応が起こった場合に自動で冷却や滴下を停止させることができるので、実験中に目を離したり夜間実験が行える。また、新開発の水冷式加熱冷却機構のアルミブロック恒温槽は、−40〜180℃まで温度調節可能。水道水の供給でも−40℃の冷却実験が可能。

パーソナル有機合成装置『PPX-1000型』

 

■ラボ空間の有効活用を提案

 アドバンテック東洋(株)は、ラボ空間を有効活用するために装置をビルトイン化する提案を行っていた。

ビルトインは、装置をあらかじめ台などに組み込んで用いられる方式の造り付けのこと。流し台や実験台下などのデッドスペースに装置本体を設置することで、ラボ空間を様々な形で最適化できる。

ビルトイン化の事例展示

 

同展示会の次回開催は、2025年7月9日(水)〜11日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地