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テクニカルレポート
2024.09.20
第26回 インターフェックスWeek東京

医薬品、化粧品などの研究/製造に関連する、あらゆる製品/技術/サービスが一堂に集まる専門技術展『第26回 インターフェックスWeek東京』が、6月26日(水)〜28日(金)までの3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。

同展示会は、『第26回 インターフェックス ジャパン』、『第18回 インファーマ ジャパン』、『第8回 バイオ医薬 EXPO』、『第6回 ファーマラボ EXPO』の4展で構成され、同時開催の『第6回 再生医療 EXPO 東京』と合わせ、3日間の来場者数は31,977名を集めた。

■ 会期:6月26日(水)〜28日(金)

■ 会場:東京ビッグサイト

■ 主催:RX Japan(株)

 

■2ピースキャップ構造の新しいPEボトル

 ニッコー・ハンセン(株)は、2ピースキャップ構造の新しいPEボトル『EZキャップ付きボトル』の展示を行っていた。

同製品は、キャップに中栓がセットされた一体化構造により、毎回中栓の着脱を行う必要がない。また、縦方向にクリアランスがあるため、輸送時などにキャップが緩んだ場合でも、中栓が本体から脱離しにくく液漏れを防止する。サイズは、125/250/500/1000mℓの4種類を用意している。

『EZキャップ付きボトル』

 

■バイアルびんを自動検査

 高嶋技研(株)は、AI搭載によりバイアルびん(凍結乾燥製剤等)を自動検査する『バイアルびん検査技術』の紹介を行っていた。

同技術は、AI機能を搭載し検出能力と操作性が向上。目視検査が困難な異物を高精度に検出できる。また、ゴム栓裏の影やケーキのクラックの影響を軽減する。さらに、カラーカメラの採用により検査能力が向上。

『バイアルびん検査技術』のデモ

 

■100mℓ中の生菌数を迅速/高感度に検出

 セントラル科学(株)は、100mℓ中の生菌数を迅速/高感度に検出するバイオバーデン迅速分析装置『Sievers Soleil』の展示を行っていた。

バイオバーデン試験は、医薬品の安全性、品質、コンプライアンスを確保するための重要な品質管理プロセスの1つで、公定法では微生物培養が必要なため、3〜5日間以上を要する。同製品は、Sievers独自のハイスループットフローサイトメトリー法により、従来の培養法よりも迅速に生菌数を求めることができ、測定時間は45分以内を実現。ほぼリアルタイムに微生物汚染に関する情報を得ることで、品質管理を確保し、プロセスを管理するための意思決定が迅速にできる。

バイオバーデン迅速分析装置『Sievers Soleil』

 

■空間内に存在しうる微生物を除染

 SDバイオシステム(株)は、クリーンルーム等の実験施設に持ち込んで、空間内に存在しうる微生物を除染する過酢酸サイクル除染システム『SD cube α』の展示を行っていた。

同製品は、人に対して安全な過酢酸を用いながら、腐食性/臭気といった過酢酸の課題を克服し、設備機器に対するダメージがないので養生不要で設置機器もそのまま除染できる。設置後は全自動で除染/回収まで行うので、夜間等の施設非稼働時間に除染を行い、除染終了後にはすぐに入室が可能。品質管理上重要なデータとなる除染ログは、データの完全性を考慮したシステム設計により保存される。1つの除染ユニットは、薬剤発生機とターンテーブル(2セット)、温湿度センサ(サーキュレータ)、薬剤回収機、コントローラで構成される。

過酢酸サイクル除染システム『SD cube α』

 

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地