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テクニカルレポート
2026.08.19
画像センシング展2026

カメラやAI、ロボティクスなど最先端の画像機器・技術・自動化システムなどを展示し、異業種との連携や製品PRの他、課題解決の商談機会を通じて画像処理業界・製造業の発展に貢献することを目的とした展示会『画像センシング展2026』が、6月10日(水)〜12日(金)の3日間、パシフィコ横浜で開催された。

同展示会は、『未来をつくるセンシング技術』をテーマとし、今年で40回目の開催となる。画像センシング技術はAIとの融合によって、人間の目視検査を代替するだけではなく、機械が自律的に状況を認識して判断するためのキーテクノロジーへと変貌してきている。それらの最先端分野に対応したゾーンの他、『光源・照明』『光学・レーザ分野』『先端要素技術』などをコーナー化。『第32回 画像センシングシンポジウム』『光応用技術シンポジウム』が同時開催された他、『イメージセンシングセミナー』も行われた。

出展社数は126社、来場者数は3日間合計で9,316名となった。

■ 会期 2026年6月10日(水)〜12日(金)

■ 会場 パシフィコ横浜

■ 主催 アドコム・メディア(株)

 

■ 近赤外ハイパースペクトルイメージング用InGaAsエリアイメージセンサ

 浜松ホトニクス(株)は、近赤外ハイパースペクトルイメージング用に設計されたInGaAsエリアイメージセンサ『G17242-0808T』『G17243-0808T』の展示およびデモンストレーションを行っていた。

同製品は、カットオフ波長の異なるInGaAsチップを高精度に並列配置し、広い感度波長範囲で高いS/Nを実現。CMOS読み出し回路(ROIC)と裏面入射型InGaAsフォトダイオードのハイブリッド構造を採用しており、1画素は1つのInGaAsフォトダイオードと1つのROICによって構成。ROICには、タイミング発生器が内蔵されており、簡単なデジタル入力でアナログビデオ出力が可能。

InGaAsエリアイメージセンサ『G17242-0808T』『G17243-0808T』

 

■ 高速イメージセンサを搭載したデクストップ型ビジョンカメラ

 クロニクス(株)は、Luxima製高速イメージセンサ『LUX1310』を搭載した高速カメラ『CUBUS10』シリーズの展示を行っていた。

同製品は、USB3.2Gen2の広帯域インタフェースによって高画質・簡単セットアップを実現した、コンパクト(29.5×29.5×37mm)・高性能なデクストップ型ビジョンカメラ。自動化システムの構築/研究室・科学用途での画像取得/ロボティクスマシンビジョン/メディア制作/医療・生命科学分野の診断/研究開発/ラボでの試作などに適している。解像度は1280×1024ピクセル、フレームレートは457fps(16bit)/812fps(8bit)、レンズはCマウントなどとなっている。

高速カメラ『CUBUS10』シリーズ

 

■ 推測に頼っていた領域を実測データとして捉えることが可能に

 (株)エーディーエステックは、重要な瞬間を見逃さない赤外線ハイスピードサーモカメラ『FLIR X6981-HS』の展示およびデモンストレーションを行っていた。

同製品は、μs〜msオーダーの時間分解能と高感度赤外線計測により、発熱の発生起点から伝播過程までを定量的に取得。局所的なエネルギー集中、熱拡散、異常発生のトリガなど設計に直結する情報を明らかにすることで、バッテリの熱暴走初期挙動、半導体のホットスポット形成プロセス、電力機器における異常発熱の発生条件など、推測に頼っていた領域を実測データとして捉えることが可能。4TB SSD標準搭載、10GigE/CXPなど高速インタフェースに対応、最大3000℃までの測定に対応、フル解像度で最大1000fpsなどの特徴をもつ。

赤外線ハイスピードサーモカメラ『X6981-HS』

 

■ 要望に合わせてレンズ/カメラ/照明/ AI画像処理までトータルで提案

 興和オプトロニクス(株)は、マシンビジョンに関する各種ソリュ

ーションの提案や製品の展示を行っていた。

同社は、レンズ/カメラ/照明/AI画像処理まで全体を通した提案で要望に合わせた最適な構成を実現。レンズとセンサを1つの筐体に収める専用形状を実現するユニットを一体化したマウントレス設計、ソフトウエアのカスタムが可能なので汎用品では実現できない検査内容にも対応する画像処理までのトータル設計、シャインプルーフ光学系によって複雑な立体構造の撮影を最適化するなど被写界深度の拡張を実現など、要求性能・設置条件・装置仕様に合わせたカスタムが可能となっている。

製品を通したトータルソリューション提案を行っていた同社ブース

 

■ 透明製品の欠陥を表裏面と内部に分けて検出するコンパクトな卓上型検査ユニット

 (株)安永は、ガラス・ウエハ欠陥検査ユニット『DG-U』の展示およびデモンストレーションを行っていた。

同製品は、ガラス基板やベアウエハなど、光が透過して欠陥が見えにくい透明製品の欠陥を表裏面と内部に分けて検出するコンパクトな卓上型検査ユニット。視野は□5mm、分解能は1μmで、微小欠陥を高速自動検査、顕微鏡目視検査を代替し良否判定も可能、縦/横の両置きができる自由度の高い設置を実現などの特徴をもつ。ガラス表面の傷/異物/コート抜け検査、ワークの中間層/裏面の欠陥を階層別に1ショットで同時に検出することが可能。

ガラス・ウエハ欠陥検査ユニット『DG-U』

 

■ ボタンひとつで近赤外線波長域での高精細2次元画像を取得

 アイメジャー(株)は、各種分析/検査に威力を発揮する赤外線イメージスキャナ『IR-7000』の展示を行っていた。

同製品は、近赤外線波長域での高精細2次元画像をボタンひとつで簡単に得ることが可能、16μm(1600ppi)65536階調で再現性の高い安定した高画質画像、65536階調のA3版マイクロデンシトメータ(濃度計)としても使用可能などの特徴をもつ。赤外線インクを印刷した有価証券の検査/品質管理、考古学研究における木簡の見えにくい文字の判別、柿渋で判読できない伊勢型紙の印章判別、手のひら静脈の可視化などが応用事例として挙げられる。

赤外線イメージスキャナ『IR-7000』

 

■ 画像処理用LED照明やFA装置用LED照明などを展示

 (株)シバサキは、画像処理ラインカメラ用照明の高輝度ライン照明『SKL70N』シリーズ、参考出品のパルス発光+斜光ライン照明『SKLC6P』シリーズの他、画像処理用LED照明やFA装置用LED照明など各種製品の展示およびデモンストレーションを行

っていた。

SKL70Nシリーズは、最大200万Lxの高照度、高い調光リニアティを達成、高均一性を実現、最大照射時における換算照度のバラつきが±5%以内、10%調光時でも最大照射時と同等のバラつきを実現などの特徴をもつ。参考出品のSKLC6Pシリーズは、パルス発光+斜光照明、従来比3倍の光束を実現、パルス信号に高い追随性、斜光角度30°で高均一/高コントラストの斜光専用レンズ搭載などの特徴をもつ。

参考出品をはじめ、各種製品を展示していた同社ブース

 

同展示会の次回開催は、2027年6月9日(水)〜11日(金)の3日間、パシフィコ横浜にて予定されている。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地