産業用画像機器や画像処理技術に優れた専門性をもつ企業が「未来をつくるセンシング技術」をテーマとして一堂に会する展示会『画像センシング展2025』が、6月11日（水）〜13日（金）の3日間、パシフィコ横浜で開催された。

同イベントは、今回が39回目の開催。前回の開催で人気を博した『デジタルソリューションズゾーン』を今回も特設し、AI ・ ディープラーニング／クラウド ・ 5G ・ 6G ・ 通信／IoT ・ エッジコンピューティング／VR ・ AR ・ MR／自動化システム ・ RPAの最新技術を企画展示した他、航空 ・ 衛星用カメラをはじめ、周辺機器などの最新技術を紹介する『航空宇宙 ・ 衛星ビジョンゾーン』も新設。また、イメージセンシングセミナー、光応用技術シンポジウム『Senspec2025』も同時開催された。

来場者数は3日間合計で10,374名となった。

■ 会期：2025年6月11日（水）〜13日（金）

■ 会場：パシフィコ横浜

■ 主催：アドコム・メディア(株)

 

■ソニー社製センサを搭載したToFカメラなどを展示

　ルーシッドビジョンラボ（同）は、高精度な3D計測を可能にしたソニー社製センサ『IMX556』搭載の3D Time-of-Flight（ToF）カメラ『Helios2 Narrow』など各種製品の展示を行っていた。

同製品は、IP67準拠のPoE 3D ToFカメラ。狭角タイプの光源を使用し、卓越した精度と正確さでリアルタイムの3D点群データを生成する。マルチパス誤差を低減した密な点群データの生成により、狭い視野内の対象物に対して優れた性能を発揮する。

 

■赤外線センサモジュールの展示とデモンストレーションを実施

　クロニクス（株）は、フランスのLYNRED社（リンレッド）の赤外線センサモジュール『ATI640L60』の展示およびデモンストレーションを行っていた。

同製品は、画素数が640×480ピクセル（12μmピッチ）、サーモグラフィカメラの温度感度を表す指標であるNETDは＜40mK（60Hz、F/1、300K）、フレームレートは60Hz、焦点距離は7.5mmで、シャッターレス機能を搭載している。

 

■世界最小クラスのUSBカメラやPCI-Expressカメラを展示

　（株）アプロリンクは、Ximea社の産業用で世界最小クラスのUSBカメラ『xiMU』や高解像度のPCI-Expressカメラ『xiX-XL』の展示およびデモンストレーションを行っていた。

同ブースからPCI-Expressカメラ『xiX-XL』を紹介すると、データレート最大32Gbit/sのPCIe Gen3×4インタフェース、低CPU負荷と低伝送遅延、コンピュータメモリへ直接画像転送（DMA）、豊富なデジタルインプット／アウトプットを装着、キヤノンEFレンズのリモート制御などの特徴をもつ。

 

■パネルと製品展示でX線／可視光／近赤外光の各種センサを紹介

　浜松ホトニクス（株）は、X線のX線フラットパネルセンサ、可視光（VIS）のCMOSリニアイメージセンサ（開発中）、近赤外光（NIR）のInGaAsリニアイメージセンサとInGaAsエリアイメージセンサの展示を行っていた。

新製品のInGaAsリニアイメージセンサは、食品に含まれる異物、物質内部、パッケージ品の不良などをインライン／オフラインで高精度に検出。同じく新製品のInGaAsエリアイメージセンサは、ハイパースペクトルカメラに搭載して近赤外画像を解析し、可視画像では難しいプラスチック選別が可能となっている。

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