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テクニカルレポート
2023.08.18
日本 ものづくり ワールド2023

■作業負荷を定量的に捉えることが可能

 (株)バイオネット研究所では、最新AIと立体計測技術を組み合わせた作業負荷自動計測システム『PosCheck』を紹介していた。

これは、簡単な設定で、作業者の姿勢を立体的に計測し、作業負荷を、国際的に用いられているOWAS法に基づき、定量的に捉えて自動判定することができるシステム。スケジュールに従い、無人で、1秒単位で12時間まで継続して計測可能。立位、前屈、後屈、膝曲げ、腕上げなどの姿勢を判定してくれるので、作業現場における腰痛予防や作業環境の改善につなげることができる他、リハビリ、トレーニングの現場での経時的変化の定量的把握、見守り、介護現場でのプライバシーを守っての行動把握にも適するものとなっている。

作業負荷自動計測システム『PosCheck』

 

■埋もれた紙図面をデータ化し、紐づけ、利活用できるシステム

 キャディ(株)では、図面データ活用クラウド『CADDi DRAWER』を紹介していた。

これは同社独自の画像解析アルゴリズムを搭載した図面データ活用クラウドで、製造業の図面データをすぐに見つけることができ、類似図面の探索、それらの購買情報、加工時に付与された属性情報などに瞬時にアクセスできるサービスで、このたびDXを一気に進める、同サービスの新たなパッケージプランとして、「紙図面デジタルパッケージ」が登場。独自のスキャンスキームによってデータ化し、『CADDi DRAWER』によって、読み取り、紐づけ、クイック検索、利用が簡単に行える。図面のデジタル化から利活用まで、同社がトータルでサポートしてくれる。

キャディ(株)のブース

 

■使いやすい熱シミュレーションソフトウエア

 ThermoAnalytics社では、過渡や定常状態の温度を予測する3D熱シミュレーションソフトウエア『TAITherm』を紹介。

高機能でありながらも同時に使いやすく、日射、放射、対流、伝導を、刻々と変化する環境を含めて解くことが可能なソフトで、複雑なシミュレーションの負荷を軽減し、現実世界のシナリオにより、設計を最適に機能させることができる。熱伝達方程式を解くためにマルチグリッド法を使用しているため、細かくメッシュ分割されたモデルでも少ない反復回数で効率的にソルバを収束させられる他、多反射輻射、多層シェルや固体伝導、複数の対流モデリング手法を含むすべての熱伝達モードを考慮するので、製品が受ける熱的相互作用の全体像を正確に把握することができる。

『TAITherm』に関する展示

 

■動植物系、鉱物系の油脂を分解除去

 日本整備(株)のブースでは、浸透圧油脂分解洗浄剤『Hokkai Super』を紹介していた。

本製品は超音波洗浄機対応型の洗浄剤で、希釈液はクラスターが微細。硬度が下がり、硬水を軟水に変えるイオン化現象が洗浄の効果を最大限増幅する。一度溶いた溶液は、直射日光を避ければ1年程度は効能が落ちない。危険度の高い薬品を使用していないので、洗浄作業を安全に行える。分解型であるため、排水時の中和剤の使用の必要は一切なく、動植物系、鉱物系の油脂を分解除去し、鉄、銅、アルミニウムの腐食性もほとんどなく、ゴム類に対しても悪影響を及ぼさない。タンパク質、カルシウム、マグネシウム、カーボンなどの除去、スケール、シリカ、藻の除去にも効果を発揮し、再付着防止効果が高い。

デモ動画と併せての『Hokkai Super』の紹介

 

■「日陰」「空気層」「通気」の効果で省エネ、節電を実現

 (株) サワヤでは、「日陰」「空気層」「通気」の効果を利用した金属折板屋根の遮断/断熱シートである『冷えルーフ』を紹介していた。

コストや納期の面から、様々な現場で採用されている金属折板屋根であるが、熱伝導率が高い鋼板製であることから、暑さ寒さの影響を受けやすい。本製品はポリエチレン系樹脂製のシートを用いており、折板屋根に対し、80%程度をカバーすることによって熱の遮熱/熱中症対策に貢献する他、省エネ/空調効率の改善、冬の保温/結露の緩和、屋根材の保護、雨音/音鳴りの低減など効果を発揮する。短期施工が可能である他、維持費も不要で、汚れによる効果の変化もない、など多くの特徴を有している。

『冷えルーフ』の展示。シートの孔と屋根との隙間も効果を発揮

 

同展示会の次回開催は、2024年6月19日(水)〜6月21日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて予定されている。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地