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テクニカルレポート
2025.10.20
センサエキスポジャパン 2025

■PZT系圧電セラミックスと同等の実用性をもつ無鉛圧電セラミックスの開発に成功

 本多電子(株)は、参考出品として無鉛圧電セラミックスタイプの『超音波空中計測センサ』『超音波気泡検知センサ』『超音波流量計向けセンサ』『洗浄器用振動子』の展示を行っていた。

同社は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)に匹敵する実用特性・物理定数を得た実用的な無鉛圧電セラミックスの開発に成功。現在、EU連合を中心にWEEE指令(廃電気電子機器指令)、RoHS指令(特定有害物質使用制限指令)、ELV指令(廃自動車指令)など有害物質の使用制限を定めた法令整備が進んでおり、幅広く使用されているPZT系圧電セラミックスについても環境面から使用制限が厳しくなることが予想されている。

無鉛圧電セラミックスタイプの各種製品を参考出品

 

■センサ・システムごとに区分けして紹介・展示

 KOA(株)は、「見えないを、見える未来へ」をテーマに、新製品や参考出品の各種センサ及びシステムの展示を行っていた。

同社ブース内は、『気流計測システム』『風速センサ』『傾斜センサ』『荷重センサ』『イオンセンサ』『温度センサ』『フレキシブル温度センサ』『極低温温度センサ』とシステムやセンサごとに分かれており、それぞれ特徴の書かれたパネルで製品を紹介。一例をあげると、参考出品の『Windgraphy風速センサ』は、強風から微風まで幅広い風速を測定可能、小型・保護ガード付きで設備内部や作業エリアに常設可能などの特徴をもつ。

同社のブーステーマは「見えないを、見える未来へ」

 

■要望に応じてカスタム設計も可能な巻線式非接触電流センサ

 スミダコーポレーション(株)は、巻線式非接触電流センサ『WDCS』シリーズから『WDCS-2111-100』の展示とデモンストレーションを行っていた。

同シリーズは、被検出電流によって発生する磁束を利用し、センサ内部の2つのコアに循環している磁束と磁気的に結合。磁束密度の変化による各コイルのインダクタンス変化の差異から被測定電流を検出。主な特徴は、10,000Armsまでの大電流検出可能、ハンダ不要でセンサ設置が容易、直流・交流電流検出可能、低電力消費など。検出電流範囲やバスバーサイズに応じてカスタム設計も可能となっている。

巻線式非接触電流センサ『WDCS-2111-100』

 

■高感度静電容量検出技術の応用により、フローティング対象の検出が可能

 アルプスアルパイン(株)は、同社が展開する各種センサの展示を行っていた。

同社ブースでは、液体タンクの水面を非接触で測定する高感度静電容量式『水位センサ』、チューブ外部から気泡と閉塞を検知する高感度静電容量式『気泡・閉塞一体型センサ』、非接触で物品を検知する『静電オブジェクトマッピングセンサ』などが紹介されていた。この『静電オブジェクトマッピングセンサ』は、同社の高感度静電容量検出技術の応用により、従来の静電センサでは感度が取れないフローティング対象の検出が可能となっており、物品の有無/サイズ/位置などを接触・非接触で検出する。

各種センサをパネルと製品展示で紹介していた同社ブース

 

 

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地