■御社の4つの事業について概要などお聞かせください
二宮 : 本業となっているのは、設立当初から行っている表面処理事業で、主にアルミの表面処理技術である「アルマイト処理」を行っています(写真1)。設立当初は黒1色でのスタートでしたが、お客様のニーズに合わせることで徐々にカラーバリエーションも増えていき、現在では一般のカラーアルマイト17色と硬質のハードアルマイト6色の全23色を用意しています(写真2)。
同業他社でも、同じようにカラーバリエーションを揃えている所はありますが、大体5色程度が一般的な基準になっているのではないかと展示会等を通じて感じています。当社ほどカラーバリエーションを揃えているのは非常に珍しいと思いますし、これが大きな特徴にもなっています。
また、レース用のバイクを多く手掛けていた関係で、高強度の「ジュラルミン」と呼ばれている合金素材のアルマイト処理を得意としており、この点でも他社との差別化が図れています。お陰様で現在、取引先はバイク業界をはじめ、様々な業界のアルミ製品に展開していますが、最近では花粉対策用のスティックなど、ちょっと変ったニッチな分野の製品にも対応しています(写真3)。
さらに、液の管理や電流の掛け方など今まで蓄積されたノウハウを活かし、熟練した職人の技術で光沢処理やつや消し処理も可能となりました。また、「アルマイトをやり直したい」、「アルマイトの色を変えたい」といったことも可能で、1点からのオーダーメイド的なアルマイト処理など様々なニーズに幅広く対応できるのが当社の強みになっています。
次に商品販売事業ですが、こちらはイタリアのブレーキパーツメーカーであるbrembo(以下、ブレンボ社)の正規代理店になったことでスタートした事業です。同社のブレーキパーツ販売をはじめ、オーバーホール受付けやテクニカルサポートなどのカスタマーサービスを行っています。
自社製品事業については、基本的に商品販売事業とリンクした展開でスタートしています。商品販売事業として取り扱っているブレンボ社の商品は、イタリア製で日本とは仕様がことなり、そのまま日本製のバイクに取り付けることができません。そのため日本でブレンボ社の商品を販売していくには、日本製バイクへの取り付けを可能にする部品を開発する必要がありました。なるべくアルミニウム製で設計をし、当社の特徴であるアルマイト処理を全面に押して、必要なパーツを自社で開発/製造/販売しています(写真4)。
また、ブレンボ社関連以外にも、他製品とのコラボレーションを行っている当社ブランドのパーツもあり、最近ではそういったオリジナルパーツも徐々に増えてきています。
最後にOEM事業については、こちらもバイク関連が多いのですが、3D-CAD/レーザマーカ/3Dプリンタなどを使い、メーカーやオリジナル製品を展開したい企業/店舗等の開発から製造まで一貫してお手伝いしています。バイク関連以外では、アルミニウムの筐体やカバー等、工業製品も手掛けた実績があります。
売上率としては、商品単価の高い商品販売事業が一番になりますが、利益率では自社工場で行っている表面処理事業がやはり一番上になっています。
- 会社名
- 株式会社 コーケン
- 所在地
- 横浜市都筑区
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