
■IoTプラットフォーム『Argoculus』の特徴や導入事例などをお聞かせください
房枝 : このシステムは、遠隔地にある様々な現場のセンサとつなぐだけで、機器の稼働状況や工場/オフィスなどの環境状況を「見える化」することができるIoTのためのオールインワンプラットフォームです。
仕組みとしては、エッジと呼ばれるセンサ部分と、サーバと呼ばれるデータを蓄える部分の大きな2つの構成になっており、当社ではこのサーバの部分にクラウドを使用しています(図1)。そのため、例えばエッジと呼ばれるセンサ部分のデバイスだけをお客様にお送りするだけで、我々が現地に行かなくてもお客様サイドで設定して設置することも可能であり、低コストで簡単にすぐ始められるといったメリットがあります。

図1 『Argoculus』の仕組み
主な特徴としては、収集したデータを蓄積管理する「データベース」、ユーザーにデータ閲覧などのUIを提供する「ダッシュボード」(写真1)、データを判定して自動的にアクションを取る「リアルタイム診断」(図2)などのIoTに必要な機能をもっています。また、外部システムとの連携を容易に行うことができ、データと通信を守る標準的なセキュリティの仕組みも備えています。

写真1 「ダッシュボード」機能の画面

図2 「リアルタイム診断」機能の仕組み
また、エッジデバイス自体は当社で開発していませんが、ソフトウエアについてはすべて自社開発で行っているため、基本スペックからお客様ごとのカスタマイズも柔軟に対応することが可能です。
導入事例については、製造現場における製品/機器の状況をリアルタイムに把握したり、オフィス/作業現場などの温度や湿度、CO2濃度といった環境モニタリングに活用されています(写真2)。こちらは、先程お話した1つの例として我々が現地に行かなくてもエッジデバイスをお送りするだけで、あとはクラウドを通してデータの見える化や異常検知を実現しています。

写真2 製造現場での設置事例
それから、IoTを導入する以前に抱えている問題を当社に相談され、そこから色々とアドバイスをしながら導入していく場合もあります。こちらは、ただ当社のソフトウエアを使っていただくだけでなく、その前段階で例えば「異常検知を行うためには、何を測りましょうか?」、「測ったあとはどのような分析をしましょうか?」など、データを取るところから分析までIoTシステム全体を一貫して請け負うことができ、我々の中ではワンストップサービスと呼んでいます。
このようなITとエンジニアリングをセットしたサービスは、当社が創業当初から実践している事業形態であり、IoTにおいてもこのサービスを利用した導入が大半を占めています。
- 会社名
- サイエンス ソリューションズ株式会社
- 所在地
- 東京都目黒区

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