科学の進歩を支える分析機器/科学機器メーカーが一堂に会する最先端科学・分析システム&ソリューション展『JASIS 2026』が9月2日(水)〜4日(金)の3日間、幕張メッセで開催された。セミナー会場は、幕張メッセのコンベンションホールおよびTKP(旧アパホテル&リゾート)東京ベイ幕張ホール。リアル企画の他、オンライン企画として『JASIS WebExpo 2026』を7月1日〜10月31日まで開催。
同展示会は、各種分析・計測の入口から出口まで一貫した展示会として、analytica、Pittconと並ぶ、アジア最大級の分析・計測に関する展示会となっている。
出展社数は446社/1,328小間、出展者セミナーは87社/318テーマ、来場者数は3日間合計で39,809名となった(複数日来場した来場者の重複および出展社の人数を含まない実来場者数は3日間合計で21,699名)となった。
■ 会期 2026年9月2日(水)〜4日(金)
■ 会場 幕張メッセ
■ 主催 (一社)日本分析機器工業会、(一社)日本科学機器協会
■ 高い質量精度と優れたMSスペクトルの再現性
テクノアルファ(株)は、飛行時間型質量分析計『BenchTOF2』の展示を行っていた。
同製品は、高い質量精度と優れたMSスペクトルの再現性で複雑なマトリックス分離を行う。IDL<20fgの検出下限を実現し、ダイナミックレンジは5桁以上の広さ、<50ppmの精度で精密測定が可能、NISTデータベースと一致するMSスペクトルが取得可能、200Hz/秒の高速なスペクトル取得スピードによるFastGC測定が可能、70eVと低エネルギーのイオン化MSスペクトルを交互に取得可能などの特徴をもつ。

飛行時間型質量分析計『BenchTOF2』(左)
■Nox/SO2測定を環境測定に必要なレンジに絞った燃焼排ガス分析計
(株)テストーは、JIS規格に適合した環境分析用ポータブル燃焼排ガス分析計『testo 350J』の展示を行っていた。
同製品は、わずか30秒で暖機が行えるので必要な時にすぐ測定が可能。重量が約5kgと軽量かつ小型なので持ち運びが容易なため、入り組んだ工場や高所作業など、さまざまな現場に対応する。その他、1台でO2/CO/NO/NO2/SO2/CO2を同時測定、ユーザ自身でセンサ交換が可能、Bluetooth通信で遠隔からの操作が可能などの特徴をもつ。また、測定環境によって使用する排ガスセンサ構成・アクセサリ・排ガスプローブが異なるので、同社では使用環境に合わせた機材の選定および提案も行っている。

ポータブル燃焼排ガス分析計『testo 350J』(左)
■ 新開発の小型インバータ冷凍機を搭載し、冷却と加熱を一体化
(株)サイニクスは、投げ込み式冷却ユニットのマルチサーマルユニット『CH-250i』の展示を行っていた。
同製品は、新開発の小型オリジナルインバータ冷凍機を投げ込み式恒温ユニットに搭載することで冷却機能をプラスし、冷却と加熱を一体化。使用温度範囲は、2℃〜60℃となっている。安全対策にも配慮しており、過電流ヒューズ/温度ヒューズ/ブザーで知らせるフロート式水位センサを搭載。本体上部には持ち運びに便利な取っ手、本体と合わせて使用できる保温水槽も標準で付属する。同製品は、同ブースに展示されていたクライオポーターシリーズの『CSP-100i』とともに、2027年初頭の発売予定となっている。

マルチサーマルユニット『CH-250i』(左)、クライオポーターシリーズ『CSP-100i』(右)
■ Nexeraシリーズの技術を継承した次世代UHPLCシステム
(株)島津製作所は、次世代超高速液体クロマトグラフ(UHPLC)システム『Nexera X4』の展示を行っていた。
同製品は、これまで人が行ってきた作業を自動化して業務効率向上に貢献する「Intelligence」、スループットを最大化する性能向上だけではなくIoT技術が安定稼働を支援して業務効率を改善する「Efficiency」、省スペース・省電力設計とLCとしての卓越した装置性能を両立させた「Design」、これらのNexeraシリーズの技術を継承したUHPLCのハイエンドモデル。カラム外拡散(ECBB値)7μLの優れた低拡散設計や最先端の流体制御技術などにより、高い分離性能や送液安定性を提供する。

次世代超高速液体クロマトグラフシステム『Nexera X4』
■ 最大100検体まで連続自動分析可能な分析装置
ゲルハルトジャパン(株)は、食品/農産物/医薬品などさまざまな原料や製品のタンパク質/窒素を測定するために開発された燃焼法(改良デュマ法)による最新型の分析装置『デュマサームリアライザー』の展示を行っていた。
同製品は、最大100検体までの連続自動分析を実現し、電源オン・ガスバルブオープンから約60分で測定開始することが可能。特徴は、1検体4分の高速測定、PCによるガス供給制御によりランニングコストの大幅な削減、ツール不要で消耗品交換、360度回転するのでメンテナンスが簡単、ランダム測定可能な新型オートサンプラ、ヘリウムとアルゴンのダブルキャリアガスなどとなっている。

燃焼法による分析装置『デュマサームリアライザー』
■ 環境負荷の少ないペルチェ式電子クーラー、空冷式と水冷式をラインアップ
ハヤシレピック(株)は、ペルチェ素子を用いた空冷/水冷の『ペルチェ式電子クーラー』の展示およびデモンストレーションを行っていた。
同製品は、フロンや薬品を一切使わずに直流電流だけで冷却が可能なので、CO2の排出量を削減する環境負荷の少ない製品。空冷式電子クーラーは放熱をヒートシンクとファンで行い、冷却能力は4W〜52Wをラインアップ。比較的小型で駆動部がファンのみなので静音性に優れている。水冷式電子クーラーは放熱を水路板と冷却水循環装置で行い、冷却能力が空冷式よりも優れているので28W〜128Wまでがラインアップされている。

同社ブースでは、空冷/水冷の『ペルチェ式電子クーラー』を展示
■ 1秒間に100万回の高速測定が可能な透過近赤外分光システム
ウシオ電機(株)は、高強度近赤外Time-Stretch分光システム『MITLAS』の紹介をパネルや動画で行っていた。
同システムは、異なる波長の光を時間的に分散させたパルスレーザを光源とした透過近赤外分光システムで、従来の分光法と比較して高速(100万回/秒)かつ高精度な測定を可能としている。近赤外光は透過率が高いので非接触/非破壊の測定が可能、近赤外光には反射式と透過式の2種類があるがMITLASは内部情報まで測定する透過式を採用しているので測定結果の信頼性が向上、従来法と比べて最大1000倍の光強度が取得できるので低透過率試料に対してもマイクロ秒単位での測定が可能。

パネルと動画を用いて高強度近赤外Time-Stretch分光システム『MITLAS』を紹介
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地

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