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テクニカルレポート
2026.06.25
第11回 ものづくり ワールド [名古屋]

IT/AI・DX製品/部品/設備/装置/計測機器など、開発・製造期間の短縮、DX・IT化の推進、コストダウン、工場の省エネ・自動化に貢献する最新技術が出展される中部最大級の展示会であり、名古屋市/刈谷市/豊田市をはじめとした愛知の各地から地場企業が多数出展する展示会『ものづくり ワールド [名古屋]』が、4月8日(水)〜10日(金)の3日間、ポートメッセなごやで開催された。

同展示会は、『第11回 設計・製造ソリューション展』『第11回 機械要素技術展』『第10回 工場設備・備品展』など9展示会で構成。その他、各種セミナーも行われた。また、ものづくりワールドは、東京で37年、大阪で28年、名古屋で11年、それぞれ開催されており、2023年からは九州でも開催されている。

出展社数は607社、来場者数は3日間合計で28,253名となった。

■ 会期:2026年4月8日(水)〜10日(金)

■ 会場:ポートメッセなごや

■ 主催:RX Japan(同)

 

■ モータを並列に配置したXYステージ

 日本トムソン(株)は、同社のブランドIKO(アイケーオー)から独自構造をもつ『パラレルドライブステージPD…S』の展示を行っていた。

同製品は、2軸並列に配置したボールねじアクチュエータの直線運動をXY運動に変換する機構を備えることで低断面化を実現している、IKO独自の精密位置決めXYステージ。モータを一方向に配置しているので配置側以外の方向から容易に作業でき、干渉予防のためのスペースだけではなく可動部の配線やケーブルベアも不要。また、自由度の高い装置設計が可能なので、要望に合わせた寸法変更や仕様追加など多様なカスタマイズにも対応している。

『パラレルドライブステージPD…S』(ケース内)

 

■ レギュレータ/エンコーダの主要メーカーに適合するブラケットを標準化

 (株)岩田製作所は、レギュレータブラケットやエンコーダブラケットの新製品およびレギュレータやエンコーダに取り付けたサンプルの展示を行っていた。

レギュレータブラケットは、材質に耐食性の高いSUS304を採用し、主要レギュレータメーカーに適合したブラケットを標準化。また、参考出品として、レギュレータを簡単に取り外すことのできるU字型ブラケットを2タイプ展示していた。

エンコーダブラケットも同様に、主要メーカーに適合するブラケットを標準化。ストレートタイプ/Lタイプ/フランジタイプ、3種類の取り付けパターンから選ぶことができる。

同ブースで展示されていた、レギュレータブラケットやエンコーダブラケットの新製品

 

■ 小型ながら可搬重量300kgの国産AMR

 シナノケンシ(株)は、製造現場向け自動搬送ロボット『Aspina

AMR300』の展示およびデモンストレーションを行っていた。

同製品は、『AspinaAMR100(可搬重量100kg)/85L(可搬重量85kg)』のAspinaAMRシリーズに新たに加わった製品で、モデル名からも分かるように可搬重量は300kg。他モデルと同じく幅600mmなので小回りがきき、エレベータなどの外部システムと利用しやすいAPIを採用しているので複数台運用が可能などのメリットはそのまま引き継いでいる。また、簡単にマップが作成できる操作ソフトが付属している他、QRコードで搬送指示を出すことも可能となっている。

自動搬送ロボット『AspinaAMR300』

 

■ 最大繰返し精度±0.2μm、0.1μmの分解能を実現した空圧式デジタル着座スイッチ

 (株)メトロールは、空圧式デジタル着座スイッチ『エアミクロンセンサ DPA2』シリーズの展示およびデモンストレーションを行っていた。

同シリーズは数値表示モデルで、隙間目安値/判定/圧力値/システムステータスなど、隙間およびセンサの状態を数値などで確認することが可能となっている。また、最大繰返し精度±0.2μm、0.1μmの分解能を実現しており、切粉によるワークの着座不良を高精度に検知して加工不良品の発生を防止。さらに、RS-232Cによるデータ出力にも対応。生産工程の常時監視、予知保全、トレーサビリティ強化を支援する。

『エアミクロンセンサ DPA2』シリーズのデモンストレーションを実施していた同ブース

 

■ AIで進化するマシンビジョンシステムとコードリーダ

 コグネックス(株)は、最新のAI技術を搭載した高性能マシンビジョンシステム『In-Sight 3800』シリーズとAI搭載コードリーダ『DataMan 290』シリーズの展示およびデモンストレーションを行っていた。

In-Sight 3800シリーズはオールインワンのビジョンシステムで、旧世代の製品に比べ2〜6倍の速さで動作するツールによって1分間に最大2500個の部品が検査可能。DataMan 290シリーズは、直接/偏光/拡散の照明が一体型になったオールインワン照明、破損/歪曲したコードや品質の低いコードなどを読み取るAIで強化されたデコーディングなどにより、あらゆるバーコード読み取りの課題を解決する。

『In-Sight 3800』と『DataMan 290』によるデモンストレーション

 

■ 荷重センサとサーボモータが安全・安心な作業環境を提供

 ユニパルス(株)は、電動バランサ『Moon Lifter ML-40K(ムーンリフタ)』の展示およびデモンストレーションを行っていた。

同製品は、荷重センサとサーボモータで力と位置を常に検知し、スムーズで精密な位置合わせと安全な両手作業の実現および体への負担を軽減。誰でも安心して作業できる環境を提供するパワーアシスト装置。ML-40Kは本体重量8.5kg、最大昇降速度500mm/s、最大重量40kgまで対応する小型・軽量タイプ。その他、簡易防塵・防滴対応、防塵・全天候タイプ、防爆タイプ、HACCPタイプなど8タイプ・23種類をラインアップ。

電動バランサ『Moon Lifter ML-40K』

 

■ 手軽に現場での振動確認に持ち運べるコンパクトサイズ

 (株)東陽テクニカは、プラグアンドプレイ4ch FFTアナライザ『O4』の展示を行っていた。

同製品は、データ通信および電源供給をUSBケーブル1本で実現、185×110×35mmで重さ534gの超小型なので手軽に持ち運びが可能、電圧レンジ±40V/ダイナミックレンジ最大140dB/最大サンプリング周波数256kHzなどの特徴をもつ。入力4chでトリガ入力2ch(入力4ch目とトリガ2ch目は切り替え式)、出力1ch(LEMO-BNC変換付属)、USB-Cを2ポート(外部電源供給用/データ通信・電源供給)装備。専用解析ソフト『NVGate』で、すぐにFFT分析を行うことができる。

プラグアンドプレイ4ch FFTアナライザ『O4』

 

同展示会の次回開催は、2027年4月7日(水)〜9日(金)の3日間、ポートメッセなごやにて予定されている。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地