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テクニカルレポート
2025.09.19
TECHNO-FRONTIER 2025

モータ技術を核とし、産業機器を効率的かつ正確に動かすアクチュエーションやパワーエレクトロニクス技術、見えないノイズや熱を制御する要素技術、データをシェアして工場の最適化を進めるものづくりDXなどを紹介する国内唯一の生産技術の総合展示会『TECHNO-FRONTIER 2025』が、7月23日(水)〜25日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催された。

同展示会はモータ技術展やモーション・エンジニアリング展をはじめ、13の展示会で構成。メカトロニクス企画展示などの主催者企画の他、主催者セミナーや出展者セミナーも開催された。

出展社数は442社(877ブース)、来場者は3日間で28,928名となった。

■ 会期:2025年7月23日(水)〜25日(金)

■ 会場:東京ビッグサイト

■ 主催:(一社)日本能率協会

 

■6種類のフレームサイズと3種類のスタック長から最適な組み合わせで構成

 光進電気工業(株)は、アウターロータ型フレームレスブラシレスDCモータ『KinetiMax HPD』シリーズの展示を行っていた。

同シリーズは、ステータとロータのセットで提供。6種類のフレームサイズと3種類のスタック長からアプリケーションにマッチする最適な組み合わせで構成できるので、特に空間的なスペースの制約が厳しいアプリケーションにおいて理想的なソリューションとなる。また、ステータの内径が大きく、大きなボールベアリングを組み込めるので、広い開口部にケーブルを通すことも可能となっている。

アウターロータ型フレームレスブラシレスDCモータ『KinetiMax HPD』シリーズ

 

■1台のカメラで20個のメータを読み取り可能

 (株)ソフィックスは、データ化が困難な古い機械やメータをカメラで撮影して画像認識技術によってデジタルデータに変換する『SOFIXCAN Ω Eye』の展示を行っていた。

同製品は、1台のカメラで20個のメータを読み取ることができ、アナログメータ/デジタルメータ/直線メータ/文字(英数字)/ランプ(点灯・消灯を判別)/QRコードを認識する。また、機械の状況はカメラを通してPCやスマートフォンで確認できるので、作業者が見に行く手間も省ける。オプションのカメラは、USBカメラ/産業用GigEカメラ/IPカメラ(ONVIF)から選択可能。

機器の改造が不要で導入しやすい『SOFIXCAN Ω Eye』

 

■全15モデルがラインアップされた大容量スマート交流・直流安定化電源

 菊水電子工業(株)は、超小型高電力密度、高性能なPWMインバータ方式の大容量スマート交流・直流安定化電源の『PCR-WEA/WEA2』シリーズの『PCR18000WEA2R』の展示を行っていた。

同シリーズは、最大電力1kVA/2kVA/3kVA/6kVA/12kVA/18kVA/24kVA/30kVA/36kVAの全15モデルをラインアップ。3kVA以上はマルチタイプとなっており、単相/単相3線/三相出力の切り替えができ(PCR-WEA2/WEA2R)、PCR-WEA2Rには回生機能付きモデルもラインアップされている。拡張は、最大三相540kVAまで可能となっている。

大容量スマート交流・直流安定化電源『PCR18000WEA2R』

 

■従来の8ビットと比べて16倍の分解能をもつデジタルオシロスコープ

 岩崎通信機(株)は、高分解能デジタルオシロスコープ『DS-8000』シリーズの展示を行っていた。

同シリーズは、従来の8ビットと比べて16倍の分解能をもつリアルタイム12ビット分解能のADC搭載(ハイレゾモードで最大16ビットの波形表示)、アナログチャンネル最大8chを備え、各チャンネルにはプローブ用電源を装備しているので電流プローブや差動プローブが外部電源なしで使用可能、全機種にメモリ長120Mポイント標準装備などの特徴がある。周波数帯域1GHz/500MHz/350MHzにそれぞれアナログチャンネル数8ch/4chの機種があり、合計6モデルがラインアップされている。

高分解能デジタルオシロスコープ『DS-8000』シリーズ(中央)

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地