メカトロニクス／エレクトロニクスおよびそれらに関連する専門領域の最新技術と製品が一堂に集結する展示会『TECHNO-FRONTIER 2023』が、7月26日（水）〜28日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。

同展示会は、「第41回 モータ技術展」「第32回 モーション・エンジニアリング展」「第16回 メカトロニクス制御技術展」「第5回 部品設計技術展」「第1回 部品加工技術展」「第38回 電源システム展」「第2回 パワーエレクトロニクス技術展」「第4回 電子部品の材料展」「第36回 EMC・ノイズ対策技術展」「第25回 熱設計・対策技術展」で構成され、同時開催の「INDUSTRY-FRONTIER 2023」と合わせ、3日間の来場者は33,940名にのぼった。

■ 会期：2023年7月26日（水）〜28日（金）

■ 会場：東京ビッグサイト

■ 主催：（一社）日本能率協会

 

■最適な電池／電池パックを提案

　AAポータブルパワー（株）では、ユーザーのニーズに応える、製品スペックに合わせた最適な電池／電池パックを提案する「バッテリースペース」を紹介していた。　バッテリの開発設計から試作、試験、量産までのトータルソリューションで、豊富なノウハウと早期／安定供給の確実なネットワークを活かして、国内外でスピーディに対応してくれるほか、自社試験設備による規格試験の採用、安全規格／国連規定の試験サポート、BMSの設計開発が可能、といった特徴を有しており、製品開発や既存製品のバージョンアップなどの要望に対応する。たとえば円筒形リチウムイオン電池であれば、眼科用、製品検査などに、リチウムポリマー電池であればセキュリティ用、計測用に、といった具合に幅広い分野のユーザーからのオーダーがあるという。

 

■トランスの幅広いニーズと用途に対応

　日幸電機（株）のブースは、大型トランス、NCWトランス、トロイダルトランスなどに関する展示を行っていた。

トランスメーカーである同社では、ユーザーからのオーダーメイドで製品を作成。営業/設計/製造までを、国内一貫で実施している。トロイダルトランスについては特に回路が複雑なものや、比較的大きなものが得意であり、NCWトランスについては、より省スペースなもの、より軽量なもの、より高効率なもの、というニーズに対応可能である。ブースでは、来場者が相談する姿が見られた。なお同社では、2022年4月から、地熱／水力発電由来の、再エネ100％による、トランス、リアクトルの製造を開始しているという。

 

■シロキサンフリーで、硬化処理も不要

　（株）金陽社では、放熱／熱対策材料として、開発品の「ノンシリコーン熱伝導パテシート」を紹介していた。　本製品は非シリコーン系材料がベースであるため、オイルブリードの大幅な低減を実現し、シロキサンに起因する電気接点障害やガラスの曇りなども発生させない。また、硬化処理は不要なので組み立て後にすぐに次の工程に流すことができ、タクトタイムの短縮に貢献。深い凹凸や複雑な立体、湾曲面にもしっかりと追従する。さらに、組み立て完了後の応力緩和も大きく、筐体や基板部品に対する負荷を大幅に低減するという点も大きな特徴となっている。

 

■高周波電子構造、複雑な3Dパッシブ構造とコンポーネントを設計、およびシミュレーション

　イーエムワークス・ジャパン（株）では、高い周波数で動作する電子／エレクトロニクス機器の精密、正確な設計、動作検証をコンピュータ上でバーチャルに行うことができる3次元電磁シミュレーションソフトウエア（Full Wave）『HFWorks』を紹介していた。

同ソフトウエアは、アンテナ、アンテナアレイ、RF,マイクロ波、ミリ波コンポーネント、高速相互接続、フィルタ、コネクタ、ICパッケージなどの高周波電子構造、複雑な3Dパッシブ構造とコンポーネントを設計、およびシミュレーション可能。RF／MW周波数以上の電磁放射、電磁波、電磁伝搬、電磁共鳴、EMI、EMC、SIの問題の解決に貢献する。

 

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