“経済発展と社会課題の解決を両立する「Society 5.0」の実現を目指し、あらゆる産業・業種の人と技術・情報が集い、「共創」によって未来を描く”を開催趣旨とした展示会『CEATEC 2022』が、10月18日（火）～21日（金）の4日間、（一社）電子情報技術産業協会の主催で、幕張メッセにおいて開催された。

今回は、初となるリアルとオンライン（オンラインは10月31日まで開催された）のハイブリッド形式での開催となり、3年ぶりのリアル開催は、6つの展示エリア（パートナーズパーク、トータルソリューション、キーテクノロジー、スマート×インダストリー、スタートアップ＆ユニバーシティ、グローバル）に562社／団体が出展し、4日間の登録来場者数は81,612人を集めた。

 

 

（株）ZAICOは、ものを「置く」、「取る」だけで在庫を管理できる重量計『ZAICON』の展示を行っていた。

同製品は、乗せておくだけで在庫数を計算してくれるため、棚卸などで1つ1つ数える必要がない。

また、10分間隔の高頻度計測を実現し、出し入れが頻繁なものでも現状の在庫数が確認できる。

さらに、電池駆動で場所を選ばず設置でき、省電力化により30回／日計測でも1年以上の連続動作を実現。

同社製クラウド在庫管理ソフトウエア『ZAICO』との連携により、シンプルな在庫管理を実現。

 

重量計『ZAICON』

 

 

日本パルスモーター（株）は、新世代のServo 5.0互換サーボモータコントローラとなるアーカスサーボモーション社製Ethernet サーボモータコントローラ『TITAN-SVX-ETH』の展示を行っていた。

同製品は、2相バイポーラステッピングモータ、3相ブラシレスロータリー、3相ブラシレスリニア、DCボイスコイルモータなど、様々なタイプのサーボモータに対応。

また、2ndSightモーションエッジ分析アルゴリズムにより、摩擦予測、振動解析などを行い、将来的な故障の予測などに利用できる。

 

Ethernet サーボモータコントローラ『TITAN-SVX-ETH』

 

 

（株）テクニカは、誰でも簡単に外観検査の自動化を実施できる学習済みAIモデル作成用ソフトウエア『DACOVA AI画像認識ソフトウェア』の紹介を行っていた。

同製品は、画像取得からアノテーション、学習済みAIモデルのダウンロードまでこの1本で実施可能。

製品外観検査（きず、汚れ、ピンホールなど）、工程内検査（部品の過不足検出、個数カウントなど）、自動検品、商品分類など、画像認識を活用して幅広い用途へ利用できる。

 

学習済みAIモデル作成用ソフトウエア『DACOVA AI画像認識ソフトウェア』の紹介

 

 

ハイラブル（株）は、コミュニケーションスペースの会話を自動計測するクラウドサービス『Bamiel』の紹介を行っていた。

同製品は、「いつ」「どこで」会話が活性化していたかを可視化する分析機能と、リアルタイムヒートマップで可視化するデジタルサイネージ機能が特徴。

「コミュニケーションスペースの利用者を増やしたい」、「社内のコミュニケーションを活性化させたい」、「コミュニケーションスペースで行ったイベントの効果を検証したい」、「静かに働きたい人にも利用してもらいたい」などでの利用で、効果が期待できる。

 

クラウドサービス『Bamiel』の紹介

 

 

浜井電球工業（株）は、LED防犯灯にカメラと無線LANを組み合わせたカメラ付きLED防犯灯の参考出品を行っていた。

同製品は、カメラ付きLED防犯灯で20VA以下を達成。

防犯カメラ付きで電力会社との契約電力を抑え、ランニングコストを低減。

また、専用アプリで無線通信による録画データの閲覧、ダウンロードが可能。

さらに、録画データはAES-128暗号化で保存など、運用性向上とセキュリティ対策を実現。

 

カメラ付きLED防犯灯

 

 

（株）Piezo Sonicは、工場／倉庫だけでなく、複合施設／高層マンション／病院などでの非接触搬送に最適な搬送用自律移動ロボット『Mighty-D3-2』の展示を行っていた。

同製品は、電動車椅子よりも小型サイズでありながら30kgの荷物の搬送が可能であり、15cmの段差乗り越え能力、その場旋回、真横移動が可能。

屋内～屋外で路面の凹凸を気にすることなく、機材／材料などの自動搬送を実現し、マーカーを利用した追従走行も可能。

また、遠隔地にいるオペレータによる操作にも対応できる。

 

搬送用自律移動ロボット『Mighty-D3-2』

 

 

ボールウェーブ（株）は、ハンディタイプとなる重量約2kgの手のひらサイズで、現場計測が可能な超小型ガスクロマトグラフ『Sylph』の展示を行っていた。

同製品は、宇宙航空研究開発機構（JAXA）との共同研究の成果をもとに開発され、宇宙用途だけではなく、工場やプラントの安全管理や環境観測分野、醸造および生鮮食料品分野での定量分析に適している。

小型／省電力、濃縮器を備えた自動サンプリング、シンプルな制御システム、サンプルガスを非破壊で検出、などの特徴が挙げられる。

 

超小型ガスクロマトグラフ『Sylph』

 

 

大陽ステンレススプリング（株）は、高品質な精密金属部品と樹脂製品の紹介を行っていた。

同社では、社内で完結できる一貫生産体制による高品質な精密金属部品と樹脂製品の製造／販売を行っている。

自社製のフォーミング設備やプレス設備を保有し、設計から製造、出荷までの工程を社内で行う事で、ユーザーの細かなニーズに対応した製品を効率的に高品質、低コストでつくり出すことが可能。

さらに、市場ニーズの高い樹脂成型機を導入して量産体制を整え、金属部品と組み合せた同時成形にも対応している。

 

展示ブース

 

 

同展示会の次回開催は、2023年10月17日（火）～20日（金）の4日間、幕張メッセにて開催される予定。