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テクニカルレポート
2020.05.15
nano tech 2020
(国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)

 

 

 ナノ材料/素材、ナノ評価/計測技術、装置、ナノ加工技術/装置など、各応用分野に対応した最新技術・製品を一堂に集めた『nano tech 2020』が、1月29日(水)~1月31日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、nano tech実行委員会/ ASTEC 実行委員会の主催によって開催された。

 

 

 アシザワ・ファインテック(株)では、ナノ粒子大量生産用 湿式ビーズミル『MAXナノ・ゲッター』を展示していた。

 同製品は、過分散を抑制して一時粒子のサイズ、形状、結晶構造、表面状態などを維持したまま分散させる技術である「マイルド分散」を実現する装置。

 マイルド分散には、粒子の特性維持の他、再凝集抑制、分散剤量の削減、などのメリットがある。

 また、ナノサイズまで微細化し、φ0.03~0.5mmビーズの安定使用が可能。

 ラボ機から生産期への再現性に対応する。

 

『MAX ナノ・ゲッター』

 

 

 (株)サイエンス・ラボラトリーズでは、SEC 社製のハイスペック卓上走査電子顕微鏡『SNE-4500M Plus B』を紹介していた。

 同製品は、卓上SEMながら汎用SEMに匹敵する性能を有するモデルで、汎用SEM のモジュールを最小化して開発した高性能コンパクトSEM。

 タングステンフィラメントタイプの卓上SEMでは分解能5nm(最大倍率150,000x)を実現し、加速電圧は1kV~30kVまで使用できる。

 低真空モード/高真空モードの切り替え、二次電子像/反射電子像の取得、モータ制御の5軸ステージ、アパーチャーサイズの切り替え機能などをすべて標準搭載している。

 

『SNE-4500M Plus B』

 

 

 カンタツ(株)では、光造形装置としても直描露光装置としても使うことができる1台2 役の3Dプリンタ『SPACE ART』を紹介していた。

 同製品は、MEMSミラーと405nmの半導体レーザを用いたスキャナ方式の光造形機で曲面にも回路パターンが形成可能。

 高精細なHDTV1280×720P(92 万画素相当)の解像度なので高精度な造形が行える。

 また、2.5μm 積層ピッチと高速スキャニングにより従来の光造形機を凌駕する高速/高精度な造形物が作成可能。

 加えて、曲面にも簡単に電子回路パターンが作成できるなど、多くの特徴を有している。

 

『SPACE ART』

 

 

 (株)フォーディクスでは、バイオ試料の微量分注アプリケーションに要求される複雑かつ正確な分注を実現する非接触式微量分注システム『AD1500』を展示、紹介していた。

 同製品は、ソレノイドバルブと高精度シリンジポンプの組み合わせにより非接触式微量分注を実現。

 分注量1.3n?~2μ?のワイドレンジで、分注パラメーターを細かく設定できるため幅広い液性に対応。

 “On the Fly”モードによる高速分注が行え、バルク連続分注とサンプル吸引/分注2つの分注方式に対応する。

 Windowsベースのソフトウエアによって、複雑なパターンの分注動作にも対応している。

 

『AD1500』

 

 

 同展示会の次回開催は、2021年1月27日(水)~29日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。

 

 

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
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