分析機器、科学機器メーカーが一堂に会する最先端科学／分析システム＆ソリューション展『JASIS 2023』が、9月6日（水）〜8日（金）の3日間、幕張メッセにおいて開催された。

会場では、新たな主催者企画として「JASIS スクエア」が設置され、今回も「研究機関・学協会コーナー」、「インターナショナルオーガナイゼーションエリア」を集約し、注目されるグローバル関連の展示／プレゼンテーションや関連研究機関の情報が発信され、3日間の来場者数は16,115名を集めた。

■ 会期：2023年9月6日（水）〜8日（金）

■ 会場：幕張メッセ

■ 主催：（一社）日本分析機器工業会／（一社）日本科学機器協会

 

■その場で素早く、非接触で成分元素を分析

（株）エビデントは、その場で素早く、非接触で成分元素を分析するハンドヘルド蛍光X線分析計『VANTAシリーズ』の展示を行っていた。

同製品は、堅牢性と耐久性に優れた設計により、過酷な工業環境での損傷に強いため、稼働時間の向上と運用コストの低減を図れる。また、直感的にわかりやすいユーザインタフェースとカスタマイズ可能なソフトウエアにより、最低限のトレーニングを行うだけで簡単に使用できるため、高いスループットと早期の投資回収が実現できる。

 

■半導体洗浄装置など清浄度を要求されるプロセスで使用可能

　コフロック（株）は、半導体洗浄装置など清浄度を要求されるプロセスで使用可能な、ダイヤフラム式流量制御バルブ『MODEL KAFV-100シリーズ』の展示を行っていた。

同製品は、独自の特殊溶着構造を採用し、ダイヤフラム周縁部とバルブブロック上端面とが溶着されて一体化しており、隙間も段差もなく、コンタミネーションの残留がない。そのため、設備立ち上げ時のフラッシング時間低減が見込める。

 

■いつでも、だれでも、どこでも簡単に水質測定が可能

（株）堀場アドバンスドテクノは、いつでも、だれでも、どこでも簡単に水質測定が可能なコンパクト型pH／水質計『LAQUAtwinシリーズ』の展示を行っていた。

同製品は、独自の測定技術をコンパクトなデザインに凝縮し、用途に応じて多彩な測定方法から選択が可能。微量での測定が可能で、操作も容易。持ち運びが簡単で、7成分のラインアップを用意している（近日中に新たな2機種をラインアップ）。

 

■μLレベルの試料量で測定可能

　SMILEco計測（株）は、μLレベルの試料量で測定が可能な微量粘度計『RSM-MV1』の展示を行っていた。

同製品は、低粘度液体をμLレベルの試料量で測定可能で、高粘度までセンサ交換なしに測定可能。また、μLレベルの試料量で粘度のせん断速度依存性が測定可能。さらに、粒子を含む液体もμLレベルで測定可能。血液、抗体薬や細胞分散液など、従来は測定対象にできなかった分野への展開にも対応できる。

 

同展示会の次回開催は、2024年9月4日（水）〜6日（金）の3日間、幕張メッセにおいて予定されている。