国内外の画像処理機器/センシング技術が一堂に会する展示会『画像センシング展 2023』が、6月14日(水)〜16日(金)の3日間、パシフィコ横浜で開催された。
同展示会は、今回も特設ゾーンとして“デジタルソリューションズゾーン”を設置し、3日間の来場者数は10,008名を集めた。
■会期:2023年6月14日(水)〜16日(金)
■会場:パシフィコ横浜
■主催:アドコム・メディア(株)
■AI処理と画像処理性能を向上
マクセルフロンティア(株)は、従来製品『NVP-Ax400シリーズ』のAI処理と画像処理性能を向上させた画像認識ソリューション『iXAM Visionシリーズ』の展示を行っていた。
同シリーズは、インテリジェント画像認識ユニット『iXAM Vision Engine』とインテリジェントカメラ『iXAM Vision Sensor』の2種類のユニット製品、そしてユニット製品で動作するAI画像検査アプリケーション開発ツール『iXAM Vision Meister』をラインアップ。わずか数十枚の学習用画像データがあればAI学習(モデル生成)が可能で、AIの学習から判定/検査までがユニット内で完結できる。学習のための高性能PCや大量の学習データは不要で、製造ラインに設置した状態でのAI学習(モデルアップデート)が可能。
■「見えない」を「見える」に
Basler Japan(株)は、対象物の奥深くにある内部構造を可視化するなど、人間の目に見えないものを検出するSWIRカメラ『Basler ace 2 X visSWIR』の展示を行っていた。
同製品は、29×29mmのコンパクトなボディを実現し、柔軟な分析と高精度な認識が可能。保安監視、充填量の確認、微細な構造物や隠れた欠陥の検知をはじめ、幅広い用途に対応することができる。また同社では、各種撮影に最適なソリューションをワンストップで提供している。
■高精度なソフトウエアとステレオカメラを組み合わせ提供
キヤノンITソリューションズ(株)は、位置姿勢計測や地図作成機能をもつ高精度なソフトウエアと、HMS社製ステレオカメラを組み合わせて提供する、サービスロボット向けソリューション『自己位置推定システム』の紹介を行っていた。
同製品は、立ち上げ時の高速な位置姿勢計測が可能で、また暗所や逆光に強く照明変動や外光環境への順応性が高いため、地図作成に必要なルート走行テストの回数を少なくすることができる。さらに、検出した特徴点の分布やルート走行で作成した地図、計測信頼度のメータ表示を同一画面上で閲覧可能なため、稼働環境によって発生する課題への対応の迅速化に貢献する。
■豊富な機種をラインアップ
オムロンセンテック(株)は、0.4〜25Mまでの豊富な機種をラインアップした産業用カメラ『CoaXPressカメラシリーズ』の展示を行っていた。
同製品は、高速かつケーブル長を長くして画像取得が可能。アルミ切削による2ピース構造で、放熱性にも優れている。高解像度の67Mまで機種の追加を予定している。
同展示会の次回開催は、2024年6月12日(水)〜14日(金)の3日間、パシフィコ横浜で予定されている。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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