ビジネスコミュニケーションを加速する
BtoB ニュース専門サイト | ビジコムポスト

テクニカルレポート
2023.04.04
国際画像機器展2022
メカトロニクス 編集部

国内最大/最先端のマシンビジョンが集う展示会『国際画像機器展2022』がパシフィコ横浜において開催された。

 今回も、ロボットビジョン、メディカル、セキュリティ、3次元、ITS、ディープラーニング、インフラ整備など様々な分野から多くのマシンビジョン関連の企業が出展し、さらに「ロボティクステクノロジーゾーン」が新たに設置され、3日間の来場者は11,302名を集めた。

 

■BSI(裏面照射型)イメージセンサを搭載

 日本ビューワークス(株)は、BSI(裏面照射型)イメージセンサを搭載した高速高感度9KTDIラインスキャンカメラ『VT-9K5X2-H550I-256』の展示を行っていた。

同製品は、9Kの画素数と256ステージによる高感度に加え、256ステージと32ステージによる感光バンドを使用したHDR機能により、さらなる高感度撮像を可能にする。高速性と高感度により、フラットパネルディスプレイ検査やウエハ検査、プリント基板検査やドキュメントスキャンなど、要求の厳しいアプリケーションへの使用に適している。

高速高感度9KTDIラインスキャンカメラ『VT-9K5X2-H550I-256』

 

■道路のひび割れに特化

(株)システム計画研究所/ISPは、道路のひび割れに特化したAIひび割れ検出エンジン『ひびここ』の展示を行っていた。

同製品は、道路/コンクリート構造物等の撮影画像からひび割れを検出するAIソフトウエアで、使用する環境や用途に合わせて学習を行うことにより、ひび割れの検出精度を向上させることができる。道路のひび割れをAIで検出した動画と、損傷率を地図上に表示するアプリケーションで、一般車両で点検することが可能。

AIひび割れ検出エンジン『ひびここ』

 

■自然空冷で2000000Lxの高輝度を実現

 (株)シバサキは、自然空冷で2000000Lxの高輝度を実現する高輝度ライン照明『SKL70Nシリーズ』の展示を行っていた。

同製品は、高放熱設計によるコンパクトな筐体で、均斉度は±10%以内(調光値10%以上)を実現。ブロック調光機能搭載により、照明側でシェーディング補正が可能。用途としては、低反射素材外観検査、極小ピンホール検査などに適している。

高輝度ライン照『SKL70Nシリーズ』

 

■AIプラットフォームとAIスマートカメラを組み合わせた「人の姿勢推定」を実演

 キヤノンITソリューションズ(株)は、同社製AIプラットフォーム『LaiGHT』とドイツBaumer社製AIスマートカメラ『Baumer AXシリーズ』を組み合わせた「人の姿勢推定」のデモンストレーションを行っていた。

このデモンストレーションでは、人物の関節など17個所を認識することで、姿勢を推定する。複数人に対してリアルタイムな推定が可能で、危険/不審な行動の監視、作業員における動作の効率化の促進などへの活用が期待できるAI技術として紹介させていた。

「人の姿勢推定」のデモンストレーション

 

同展示会の次回開催は、2023年12月6日(水)〜8日(金)の3日間、パシフィコ横浜にて開催される予定。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地