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テクニカルレポート
2020.03.19
ファインテック ジャパン 2019 第29回 液晶・有機EL・センサ技術展

 

 2019年12月4日(水)~6日(金)の3日間、幕張メッセにおいて、電子ディスプレイ(液晶、有機EL、量子ドット、マイクロLED)から、その製造装置、材料技術までが一堂に出展する専門技術展、「第29回ファインテック ジャパン」が、リード エグジビション ジャパン(株)の主催によって開催された。

 同展示会は、「第10回 高機能フィルム展」、「第8回 高機能プラスチック展」、「第5回 高機能セラミックス展」(共催:(一社)日本ファインセラミックス協会)、「第2回 高機能塗料展」(共催:(一社)日本塗料工業会)、「第6回 高機能金属展」、「第3回 接着・接合EXPO」で構成される「高機能素材Week 2019」と「第19回 Photonix 光・レーザー技術展」と併せて開催され、3日間の来場者は合わせて54,043名に上った。

 

 

 (株)エーシングテクノロジーズのブースでは、立ち会い試作によって得られた成膜条件をフィットさせた種々の薄膜コーティング装置を紹介していた。
 同社では、クライアントの、研究/開発/製品化を、正確、かつ効率的に支援するレンタル試作課が事業の大きな柱で、開発者の意図する成膜の実現に向けて、立ち会い試作を実施している。
 ブースで案内していた装置はMEMS/電子部品/カーエレクトロニクス/バイオ分野の立体構造スプレーコータで、コーティング技術にニーズをマッチングさせたもの。

 微細な凹凸立体形状に均一にコーティングでき、10nmから数百μmへの広い範囲の応用が可能で、数cc程度の少量でもコーティングできる高い液利用効率を実現している。

 実施した試作データからカスタマイズ化(特別仕様)を提案してくれる。

 


(株)エーシングテクノロジーズのブース

 

 

 アフロディ(株)では、ディスプレイのぎらつき定量評価・光学特性システム『SMS-1000』を紹介していた。

 同製品は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどすべてのディスプレイが測定可能な、ドイツDM&S社製のシステム。

 アンチグレアディスプレイの研究開発と品質保証に使用可能で、低ぎらつきレベルも高い精度で測定する。

 評価できる対象は、ぎらつき(Sparkle)、防眩性(反射、透過、Haze)、解像度(DOI)で、測定物をCCDによって画像撮影し、画像処理を行って、ぎらつき測定値を出す。

 高い測定精度で、サンプルごとの条件出しは不要。でも測定や測定依頼、委託サービスも受け付けている。



ディスプレイのぎらつき定量評価・光学特性システム『SMS-1000』

 

 

 新日本空調(株)では、空気中を浮遊する微粒子をリアルタイムに可視化し映像化できる各種システムを紹介していた。
 同社では、自社ブランド「ViEST」として展開している微粒子可視化技術を採用した「微粒子可視化システム」を構成する様々な製品群を展開。

 この技術は、マイクロ・ナノサイズの微小粒子の浮遊状態や付着状態をリアルタイムに映像化できる高水準の検出感度をもった可視化技術である。

 同社はレーザシート光源やLED多機能光源、高感度カメラ、画像処理ソフトウエア(画像処理機能付き録画ソフト、静止画像粒子計数ソフト、動画ポスト処理ソフト)などを扱っており、PM2.5、塵埃、油煙などの可視化を実現している。
 新製品のポータブル型微粒子可視化システム『Type-S』は、小型であるため、微粒子などの飛散状況を把握したい所に手軽に持ち運ぶことができるものとして、多くの来場者の注目を集めていた。

 


ポータブル型微粒子可視化システム『Type-S』

 

 

同展示会の次回開催は、2020年12月2日(水)~4日(金)の3日間、幕張メッセにて開催される予定である。

 

 

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地