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テクニカルレポート
2020.04.10
オートモーティブ ワールド 2020

 

 

 自動運転、クルマの電子/電動化、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に出展される『オートモーティブワールド2020』が、1月15日(水)~17日(金)の3日間、リードエグジビションジャパン(株)の主催により東京ビッグサイトにおいて開催された。

 同展示会は、『第12回 [ 国際]カーエレクトロニクス技術展』、『第11回 EV・HEV 駆動システム技術展』、『第10回クルマの軽量化 技術展』、『第8回 コネクティッド・カー EXPO』、『第6回 自動車部品&加工 EXPO』、『第3回 自動運転 EXPO』の6展で構成され、3日間の来場者数は38,992名を集めた。

 

 

 (株)エヌエスティーは、モータ検査における作業時間の大幅な削減と簡単操作を実現するモータ静特性試験機『ME-1000』の展示を行っていた(写真1)。

 

写真1 モータ静特性試験機『ME-1000』

 

 

 同製品は、計測内容や計測順序を自由に設定できるため、1台で多種多様なモータ(ステータ)に対応することが可能。

 EthernetとI/Oにて外部制御が可能で、設備の一部として組み込むことができる。

 大型15インチタッチパネルの採用により、簡単操作を実現。

 制御盤と計測器ラックが一体になっているため本体のキャスタで移動でき、電源はAC100Vコンセントから供給することができるので場所を選ばず設置が可能。

 

 

 ヘッドスプリング(株)は、電力回生により1台で直流電源と直流電子負荷の両機能を実現するプログラマブル直流回生電源『biATLAS』の参考展示を行っていた(写真2)。

 

写真2 プログラマブル直流回生電源『biATLAS』

 

 

 同製品は、同社独自の制御技術である「HARCT」を搭載し、優れた応答性能と安定性を両立。

 EV開発環境に多いCANを使用しての制御にも対応。

 電源の直並列により、試験対象に合わせて環境を構築できる。

 19インチラック1.5Uサイズ、重量18kgのスリムな軽量設計で、縦置きも可能。

 F/Wのアップデートにより、電源の直列化や評価/試験システム組み込みなどが可能。

 

 

 (株)写真化学は、膜厚分布をその場で可視化できる『イメージング膜厚モニタ』の展示を行っていた(写真3)。

 

写真3『イメージング膜厚モニタ』

 

 

 同製品は、顕微鏡視野内の任意領域の膜厚/膜質分布を測定し、その分布を3D表示することができる。

 可視波長光千式膜厚計と同等の分解能で、450~750nmの波長範囲を1nm単位で指定可能。

 ファイバ式膜厚モニタと同じ計算エンジンを使用して並列演算。

 低倍の対物レンズを使用して5mm□以上の領域測定と、高倍の対物レンズを使用して1μm以下の空間分解能で測定可能。

 

 

 (株)MKエレクトロニクスは、作業には熟練のスキルを必要とせず、女性にも安心な安全設計を実現した、デジタルケーブルストリッパシリーズのフラッグシップモデルとなる『MKS200』の展示を行っていた(写真4)。

 

写真4 デジタルケーブルストリッパ『MKS200』

 

 

 同製品は、刃のくい込み量/セミスト長/刃の回転数を5.7インチのカラータッチパネルで簡単に設定可能(日本語/英語/中国語に対応)。

 4枚刃ロータリースライド方式によるシャープな切り口を実現。

 スタンダード(φ8~35)/スモール(φ4~31)/ラージ(φ20~43)の3種類のユニットをラインアップし、1台で幅広いケーブルに対応が可能。

 被覆が薄いケーブルのストリップも可能。

 

 

 グラフテック(株)は、電磁波遮蔽性能−30dB以上を実現する電磁波シールドBOX『Gメタルシールドキューブ』の展示を行っていた(写真5)。

 

写真5 電磁波シールドBOX『Gメタルシールドキューブ』

 

 

 同製品は、強化繊維に金属をスパイラルしたシールド材専用糸を使用。従来のめっき布(繊維+金属めっき)とは違い、金属同士が接触しているため高い導電性を発揮し、金属そのものなので耐久性にも優れる。

 メッシュ構造で通気性や透過性を装備。

 また、パイプフレーム構造で簡単組み立て/分解を実現。生地状のGメタルシールドクロスとパウチ状のGメタルシールドパウチをラインアップ。

 

 

 日置電機(株)は、応答波形を数値化することでロータ組み付け状態の検査が可能なインパルス巻線試験『ST4030A』の展示を行っていた(写真6)。

 


写真6 インパルス巻線試験器『ST4030A』

 

 

 同製品は、良品、不良品の違いがわかりづらかった微妙な応答波形の変化を高精度に検出。

 200MHzの高速サンプリングで瞬間的な変化を精細に捉え、12bitの高分解能が波形の違いを細かく取得する。

 また、今まで判定困難な数ターンショートの違いも、応答波形の数値化により良否判定が可能。LC/RC値なら良品と不良品の分布が異なるため、判定基準が明確化できる。

 らに、良品、不良品判定エリアを作成することで、ロータを組み付けた状態でインパルス試験が可能。

 

 

 (株)生方製作所は、耐熱性や絶縁性に優れるガラスハーメチックシール技術により、高い気密性を実現する『ガラス端子』の展示を行っていた(写真7)。

 

写真7 『ガラス端子』

 

 

 同製品は、封着部分の経年劣化がなく、不活性ガスを封入したスイッチは長期保証が可能。

 絶縁強化のために、セラミックス等の絶縁材料を接着することもできる。

 ガラスハーメチックシール技術に使われているガラスは環境負荷物質を含まない。

 

 

 森田テック(株)は、あらゆる産業分野でのEMCノイズ測定を実現する空間電磁界可視化システムソリューション『WM9500シリーズ』の展示を行っていた(写真8)。

 

写真8 空間電磁界可視化システムソリューション『WM9500シリーズ』 

 

 

 同製品は、6軸3次元空間測定を実現し、空間の傾きを正確に捉え、センサ感度の減衰による測定誤差を最小化。

 近赤外線で座標を認識するため、現場の照度や対象物の色の影響などを受けない安定かつ信頼性の高い測定を実現。

 セットアップに要する時間は、約10分で完了。

 

 

 同展示会の次回開催は、2021年1月20日(水)~22日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。

 

 

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
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