①PCBコンサルティングサービス委員会の経緯
2014年に(一社)日本電子回路工業会(通称JPCA)において、「PWBコンサルタント検定制度」が始動しました。
当時、我が国においては長期低迷からの再興を図る上でコンサルタントへの需要が高まっていたものの、当業界にコンサルタントに関する資格制度などが存在せず、コンサルタントと称する人やその能力などについて、把握と共有ができていない状況でした。このため業界として検定制度を立ち上げ、検定合格者には合格証書の交付とともに、“PWBコンサルタント”の称号を授与することとしたのです。
以来10数年に亘って、コンサルタント従事者、企業に所属し社員教育などを行う(社外でも通用する)担当者、将来コンサルタントとして独立を目指す方などを対象として、コンサルタント業務を行う上で必要とされる電子回路基板関連の技術的知識のみならず、プロデュース力(説得力)・コミュニケーション力など、ビジネス活動を行うための実践力の修得レベルを評価・認定してきました。
一方で、将来個人事業主として活動する人をプロデュースすることにつながるこの制度により、企業から優秀な人材が離脱することを懸念する経営者も多く存在することが判明し、2016年には新たに『PWBインストラクタ検定制度』がスタートしました。
同制度は、電子回路基板関連の業務を行う上で必要とされる専門知識のみならず、問題や課題に対処し、どのように改善するかなど、実践力に重点を置き、その受検対象者は、企業に所属し、営業、品質保証、技術、開発、経営など専門分野で活躍されている方々で、業務に関連する問題や課題を解決するための能力を評価認定しています。
つまり「トップクラスの企業人を認定する制度」です。
その後、我が国の電子業界の国際的な位置づけは大きく変化し、その変遷とともにPWBコンサルタントの立ち位置も大きく変化しています。
認定制度の発足以前は、海外(特に中国)からの引き合いが多く、日本から多くの情報と技術を得ようとしてコンサルタントが活動する場も多かったように思います。
しかし、日本の電子回路基板を含めた電子業界が低迷しているうちに、海外(中国を含む東南アジア)の設備投資を含む技術力が急成長し、ある海外企業からは「もう日本から学ぶことは無い」と言われるほどになってしまいました。
今後も日本の電子回路基板業界は、世界的に見ても更に厳しい時代に陥るといったことも念頭におき、そのなかで我々PWBコンサルタントは何ができるのか、新たな役割が求められている状況だと認識しています。
幸いにもPWBコンサルタント検定制度では、これまでの11年間で47名が受検し、35名が合格しました。年1回以上のスキルアップセミナーに参加して継続認定しているPWBコンサルタントも23名となっており、皆がこの現状の危機感を強く共有しており、ともに活動することとしたのです。
ちなみに、そのPWBコンサルタントの所属または出身の内訳は、電子回路基板メーカー6名、車載・電気を含めたセットメーカー12名、電子回路設計1名、電子回路設備1名、電子回路実装1名、その他2名となっています。
この多様なバックグラウンドを有する優秀なメンバーが集結し、新しい日本のPWB/PCB業界の発展を目的として、様々な挑戦的な活動に挑むため、その活動の拠点となるのが本年 JPCA内に立ち上げた『PCBコンサルティングサービス委員会』という新しい組織なのです。
- 会社名
- (一社)日本電子回路工業会 PCBコンサルティングサービス委員会 委員長
- 所在地

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