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テクニカルレポート
2014.08.12
タッチパネルに特化した垂直統合式の事業を目指す
川上から川下までの製品ラインアップで事業展開
株式会社タッチパネル研究所

 「タッチパネルに関しては何でも」を社是として、川上から川下までの製品を集めて事業展開する株式会社タッチパネル研究所。航空機用タッチパネルを手掛けて飛躍を遂げ、経済産業省/中小企業庁主催の「元気なモノ作り中小企業300社」にも選定された同社の事業概要と製品などについて、代表取締役 三谷 雄二 氏にお話を伺った。

御社の概要についてお聞かせ下さい

  三谷:当社は、「タッチパネルに関することは何でも手掛けていきたい」という思いから、タッチパネルに特化した企業として1998年5月に設立しました。
  設立当初は、タッチパネルに使用するセンサといった部品関連事業を展開し、特に航空機用のタッチパネルを手掛けて規模を拡大していきました。航空機用タッチパネルには、寸法安定性/耐衝撃性/精密性/耐久性などの厳しい制約が求められています。当社の開発した検査機を活用しながら航空機用タッチパネルの開発に従事し、65種類の製品を開発するとともにそれらすべての製品において航空機メーカーの認定を取得しました。
 それから、私自身以前勤務していた会社で、PETフィルムやITOガラスなどのタッチパネルに使用する材料関連の研究に携っていたので、その経験を活かして材料に関連した事業部も立ち上げていきました。この事業部では、基本的にITOフィルム/PETフィルム/保護フィルム/光学用粘着(OCA)/銀ペーストといった国内メーカーの材料を、台湾/中国/韓国などを中心とした海外に輸出するビジネスを行っています。
 また、液晶モニタとタッチパネルを一体化したタッチモニタを製造販売するモニタ関連事業も現在構築中です。まだ立ち上げてから3年位しか経っていませんが、部品や材料と違い人の目につくようになるので、なかなか面白い事業でもあり、この事業部を立ち上げてから展示会にも力を入れるようになりました。現在では、年3回ほどディスプレイ関連の展示会に出展しています。

 このように当社の基本となる事業は、タッチパネルの製造工程において川上となる材料/部品事業から、川下となるモニタ事業へと展開し、さらに将来的には、ソフトウエアを含めたシステム関連事業にも展開したいと考えており、タッチパネルに特化した垂直統合式の事業展開を進めています。
 2009年には、航空機用タッチパネルの開発などが評価され、経済産業省/中小企業庁主催の「元気なモノ作り中小企業300社」において、「日本のイノベーションを支えるモノ作り中小企業」として選定されました。

 

 

会社名
株式会社タッチパネル研究所
所在地
東京都八王子市