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テクニカルレポート
2021.06.04
リール状態の電子部品の正確なカウントと自動管理を実現する製品群
KnK(株)

 

1. はじめに

 

 本誌をお読みの方々は、リール状態の電子部品の在庫数の把握、並びにリール在庫の管理をどのように行っておられるだろうか。

 本稿では、リール内の電子部品を、4リール(180mm)同時に、高速で、かつ99.9%の精度で実施するX線チップカウンタ『HAWKEYE1000』と、リール在庫をリアルタイムで把握することができるリールファインダ『RF4500』をご紹介する。

 


2. X線チップカウンタ『HAWKEYE1000』

 

 リール内のチップのカウントに時間を要している現場は多いと思う。

 しかし主導によるカウントは、作業者のちょっとしたミスやその日の体調による揺らぎもあるなど「精度が左右される」という声もよく聞かれる。

 そもそもその作業者を教育するための時間も必要である。


 X線チップカウンタ『HAWKEYE1000』(写真1)は簡単に操作することができる装置で、手動による部品カウントに要するコストの大幅な削減を実現する。

 

写真1 X線チップカウンタ『HAWKEYE1000』

 

 リール、並びに部品も、一般的なものであれば登録や設定をする必要がなく、画面操作も容易なのでトレーニングも簡単。

 計測時間は1リールなら8秒、4リールなら10秒とスピーディでありながら高精度で、カウントミスなどのヒューマンエラーを削減する(図1)。

 

図1 カウント結果画面

 

 X線による検査なので、部品の欠損や欠落がないのも大きな特徴である(図2)。

 

図2 部品の破損、欠落がない

 

 テキストでの自動出力やラベルの自動出力が可能である他、オプションで、4リールセンサによりリール貼付ミス防止機能も用意している。

 もちろん、装置の安全性も十分に確保している。

 放射線漏れを保護する遮蔽構造である他、二重安全システムを採用し、ドア用ライトカーテンセンサを付属する。

 また、メンテナンスサポートも充実しており、定期アップデートによって利便性は強化され、当社がしっかりサポート。

 遠隔も対応可能となっている。

図3に、本製品の仕様を示す。

 

図3 『HAWKEYE1000』仕様

 


3. リールファインダ『RF4500』

 

リールファインダ『RF4500』は、電子部品のリール在庫を自動で管理するシステムである(図4)。

 

図4 リールファインダ『RF4500』


 リール棚には7インチ(180mm)リールで最大450本収納可能。

 アドレスフリーで容易な管理を実現しており(図5)、リアルタイムでストック位置を把握することができる。

図5 生産管理の所要時間(従来比)

 

 先入れ先出しも容易で、製品生産に必要な搬出資材の位置情報は緑色LEDの点灯によって知らされ、誤った資材をピッキングした場合は、赤色LEDとブザーで警告が出される。

 不回転部材の管理も容易である。

 このように、作業者のピッキング作業の正確性と迅速性の向上に貢献する装置となっている。

 部品入庫のため、事前に分類された棚の場所を探す必要がなく(図6)、業務量・作業時間を約1/3に減少。

図6 部品ピックアップに要する時間(従来比)

 

 また、入/出庫時、必要な場合は数人が瞬間的に協業することができ、資材ピッキング時に両手作業を可能にする。

 同システムの管理プログラムは、資材在庫を基準として、製品別の生産可能数量をリアルタイムに照会。

 また、各資材の数量と適正在庫を比較し、不足を通知することで、作業停止を予防する。

 作業時間の短縮に貢献する他、既存の管理状態で生じがちであったスペースの無駄がないので、面積効率を上げることができる。

 従来に比べ、40m2以上の面積削減を実現しながらも、保管できる部品の数量/種類の増加を実現する。

 簡単な教育で使いこなすことができるので、オペレータ教育にも時間を要さない。

 図7に、本製品の仕様を示す。

 

図7 『RF4500』仕様

 

4. おわりに

 

 当社では、上記の製品の他にも、作業コンベア、マガジンローダ、シングルマガジンローダ、バッファストッカ、シャトルコンベア、冷却バッファなどの各種搬送装置を取り扱っている。

 短納期、かつ低コストで、各種現場のニーズに合わせたカスタマイズ対応も行っている。

 ぜひご相談いただき、貴社の実装工程にお役立ていただきたい。

 

アンローダ

バッファ

 

ローダ

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