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テクニカルレポート
2025.04.18
SURTECH 2025  ‒表面技術要素展‒

めっき関連、塗装/塗料関連、ドライプロセス/表面化医療関連、熱処理/表面硬化関連など、表面技術分野の最新技術を集めた展示会『SURTECH 2025−表面技術要素展』が、1月29日(水)〜31日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。

■ 会期:2025年1月29日(水)〜31日(金)

■ 会場:東京ビッグサイト

■ 主催:(一社)表面技術協会、日本鍍金材料協同組合、(株)JTBコミュニケーションデザイン

 

■測定対象/用途に応じたプローブを付け替えることが可能

 (株)ケツト科学研究所は、測定対象/用途に応じたプローブを付け替えることが可能な、ハンディタイプの膜厚計『L-600 Standard/Expert』の展示を行っていた。

同製品は、高い視認性と持ちやすい形状を備え、屋内外を問わず様々な場面での膜厚測定を実現。上位モデル(L-600 Expert)には、データ保存性/出力性を強化したBluetooth機能を搭載している。また測定画面は、3種類の統計情報を表示でき、いつでも上下キーで切り替えて確認することができる。

膜厚計『L-600 Standard/Expert』

 

■極めて高温のプラズマを利用し、多目的に利用できる小型プラズマトーチ

 (株)金星は、極めて高温のプラズマを利用し、多目的に利用できる独自の小型プラズマトーチ『SPG』の参考出品を行っていた。

同製品は、プラズマを熱源として、溶射/球状化/再固溶などのさまざまな用途への活用が期待できる。比較的小規模のサイズから製作でき、ラボスケールから量産まで幅広く対応することが可能。また、ナノオーダーまでカバーできる粉末供給機も用意しているため、組み合わせることにより、新しい領域の粉体処理が実現できる。

小型プラズマトーチ『SPG』

 

■PEEKコーティングをはじめとした機能性コーティング

 関西ポリマー(株)は、PEEKコーティングをはじめとした機能性コーティングの展示を行っていた。

その中で耐薬品性コーティングは、膜厚300〜800μm程度のピンホールレス仕様のコーティング。完成した被膜は、ピンホールがないので薬液やガスの浸透は無く、皮膜は不活性のため、膨潤などの透過を極限まで抑制し、優れた防蝕効果を発揮する。主な使用目的としては、酸性薬液やガスを生成するプラント機器に使用されている。また用途例としては、フッ素樹脂の代替え、スラリー(耐摩耗用途)、酸性薬液、耐薬品性用途などが挙げられる。

耐薬品性コーティングのサンプル

■さまざまな用途に対し、複数の正確かつ包括的なトライボロジーテストを提供

 アールテック・インストゥルメンツ(株)は、多機能トライボメータ/摩擦摩耗試験機『MFT-5000』の展示を行っていた。

同製品は、同社独自の統合3Dプロファイラー(表面形状測定機)を備えた用途の広いトライボメータ/摩擦摩耗試験機。広い作業領域と最も広い試験条件により、環境チャンバーとオプションの完全なリストを備えた高度にカスタマイズ可能な機器を表している。主な特徴は、①3Dプロファイラー(表面形状測定機)、②負荷範囲ナノ、マイクロ、マクロ、③−120〜1200°C、④交換可能な試験モジュール、⑤コーティング、潤滑油、材料表面およびトライボロジー研究、などが挙げられる。

多機能トライボメータ/摩擦摩耗試験機『MFT-5000』

 

同展示会の次回開催は、2026年1月28日(水)〜30日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて予定されている。

 

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地