ブックタイトルメカトロニクス4月2021年

概要

メカトロニクス4月2021年

　自動運転、クルマの電子／電動化、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に出展される『オートモーティブ ワールド2021』が、1 月20日（水）?22日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。　同展示会は、『第13 回 ［国際］カーエレクトロニクス技術展』、『第12 回 EV・HV・FCV 技術展』、『第11 回クルマの軽量化 技術展』、『第9 回 コネクティッド・カーEXPO』、『第7 回 自動車部品＆加工 EXPO』、『第4 回自動運転 EXPO』、『第1 回 MaaS EXPO』の7 展で構成されていた。■軽量化や5G化に伴う自動車、スマホ　製造での接着／封止工程を改善　ウシオ電機（株）は、軽量化や5G化に伴う自動車、スマホ製造での接着／封止工程を改善する、既存製造ラインにそのまま設置可能な小型エキシマ照射装置の展示を行っていた。　同製品は、独自のオゾン排気構造を採用することにより、従来必須だった処理室構造を大幅に簡素化。同時に、ユーティリティーを電源／排気のみにすることで、ユーザーの設置、搭載負荷を大きく低減。また、FPD 市場で培った高出力光源を採用し、少ないランプ数での処理を実現するとともに、機能の最適化により、小型／軽量化を実現。さらに、完全水銀フリーのため環境負荷が少ない上、瞬時ON ／OFFが可能で、周囲温度に左右されない。■あらゆる現場で音響／振動の現象を　高精度に計測　（株）小野測器は、あらゆる現場で音響／振動の現象を高精度に計測し、その場で詳細解析まで行うことができる音響振動解析システム『O-Solution ／DS-5000』の展示を行っていた。　同製品は、機械や自動車部品などの構造物がもつ固有の振動特性を把握するために、インパルスハンマや加振器を用いた周波数応答関数の測定ができる。半値幅法やヒルベルト変換を用いた対数減衰率から減衰比を演算することも可能。また、異音問題が発生した際に、その周波数帯域の特定を求められるが、収録したデータにIIRやFIRフィルタをかけて視聴することで、迅速に異音の周波数帯域が見つけられる。■ヘリウムガスを使った安全で扱いやす　い漏れ検査装置　島津産機システムズ（株）は、ヘリウムガスを使った安全で扱いやすい漏れ検査装置であるヘリウムリークディテクタ『MSE-2400シリーズ』の展示を行っていた。　同製品は、高精度& 低バックグラウンドを実現する分析管270度偏向方式を採用し、より優れたバックグラウンド回復能力をもつ。また、ファインテスト全圧力領域にてテストポートヘリウム排気速度3L/sで、より高速となる測定時間安定性を実現。さらに、クリーンルームに最適な非接触型構造ドライポンプを搭載し（MSE-2401／ 2402 ／ 2403）、オイルフリー／ダストフリー／ 3年間メンテナンスフリー（ドライポンプ）を実現。■建設施工現場用のMixed Realityデ　バイス　（株）ニコン・トリンブルは、建設施工現場用のMixedRealityデバイス『Trimble XR10』の展示を行っていた。　同製品は、Microsoft 社のHoloLens2に厚生労働省の定める保護帽規格および絶縁保護具規格に適合したヘルメット、ならびに骨伝導ヘッドセットを組み合わせた、MR技術を多様な現場に提供できる革新的なソリューション。クラウドサービス『Trimble Connectfor HoloLens』を連携することで、初心者でも簡単に3Dデータを運用することができる。■振動下でもボルトやナットが緩まない　アポロ（株）では、振動下でもボルトやナットが緩まないように設計された、脱落防止スプリング『LOCKONE』の展示を行っていた。　同製品は、スプリングの緊縮力を利用することで、小さな締めつけ力でも高い緩み止め効果があり、「日本建築センター」評定に適合し（対象はM12）、NAS3350の規格に準拠した衝撃型振動試験機を用いた30000回の振動試験もクリアしている。ボルトの余長が4 巻き以上（同製品取り付け後、余長1 巻き以上）あれば既設のボルト／ナットにも取り付け可能。また、材質にSUS304WPB を採用しているため、浸食の恐れがある環境や温度環境の厳しいところにも対応できる。■コンパクトながら本格的な環境試験性　能を実現　エスペック（株）は、コンパクトながら本格的な環境試験性能を実現するベンチトップタイプの小型環境試験器『SH・SU』の展示を行っていた。　同製品は、?60?150℃までの幅広い制御範囲を新開発N 計装により高精度にコントロールできる。多彩な機能とオプションでシステムアップも容易に行え、ユーザーの試験／ 研究／ 実験をサポートする。また、Webブラウザーから試験器を遠隔管理でき、最新の集中管理システムにも対応か可能。さらに、安心の長期5 年保証を実現している。■成形品の全周検査を短時間で高精度　に実現　ヴィスコ・テクノロジーズ（株）は、成形品の全周検査を短時間で高精度に実現するインライン成形品検査のデモンストレーションを行っていた。　同検査は、金型からロボットでワークを取り出し搬送。ワークを高速で回転させながら、2 台のカメラで45 度毎に8回撮像する。同社独自の超深度カメラを使った斜めからの撮像なので、奥行き方向にピントの合った画像を取得し、欠陥の見逃しを防ぐ全周検査を行う。撮像方式の異なる画像を同時に取得し、成形品に求めらる検査項目を網羅する。■エンジン用の検査照明に最適　（株）Luciは、エンジン用の検査照明に最適な『ルーチ・ターフ』の展示を行っていた。　同製品は、面発光により影の出ない均一な光の検査照明で、今まで影で詳細が分かりにくかったエンジン部分のきずや凹凸が見えるようになる。そのため、検査での見落としや見間違いを減らすとともに、様々な面に光があたるため、照明を動かしたり、検査員が動く手間など時間が短縮できる。　同展示会の次回開催は、2022年1月19日（水）?21日（金）の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。2021 年1月20日（水）?22日（金）東京ビッグサイトリードエグジビションジャパン（株）■ 会　期■ 会　場■ 主　催オートモーティブ ワールド 2021MECHATRONICS 2021.4 47小型エキシマ照射装置小型環境試験器『SH・SU』インライン成形品検査のデモンストレーション脱落防止スプリング『LOCK ONE』音響振動解析システム『O-Solution／ DS-5000』ヘリウムリークディテクタ『MSE-2400シリーズ』Mixed Realityデバイス『Trimble XR10』検査照明『ルーチ・ターフ』