ブックタイトルメカトロニクス1月2021年

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概要

メカトロニクス1月2021年

MECHATRONICS 2021.1 9LC主力製品をさらに強化し、在宅支援/リモートワークにも対応するVR/MR/ARの視線追跡用途に最適な一体型高速液体クロマトグラフを発売小型赤外LEDを開発 (株)島津製作所は、主力製品である一体型高速液体クロマトグラフ(LC)『i-Series(アイシリーズ)』の高い基本性能はそのままに、耐圧性能の向上と在宅勤務/リモートワークの支援機能を強化した、一体型高速液体クロマトグラフ『Advanced i-Series(アドバンスド アイシリーズ)』の2 機種を国内外で発売した。 同製品は、装置起動から分析完了までの工程を遠隔から操作できるため、一般的なルーチン分析の場合、出社(ラボでの業務)を週5日から週2日に削減するなど、作業者のラボ滞在時間を最小限にすることができる。また、起動から分析完了まで支援する自動化機能や、連続分析中の移動相の枯渇を防止する残量モニタなど熟練者の操作ノウハウを取り込み、安定したデータ採取を実現。同社独自の解析機能により、作業者の習熟度に依存しないデータ解 ローム(株)は、VR/MR/AR(バーチャルリアリティーなど総称、xR)機能を搭載するゲーム機や産業分野のヘッドセット、ヘッドマウントディスプレイに向けて、側面発光(サイドビュー)タイプの小型赤外LED『CSL1501RW』を開発した。 同製品は、赤外(ピーク波長860nm)LED として、小型サイズ(1.0×0.55mm、t=0.5mm)で、実装面に対して側面に光を出すことができるため、アプリケーションに高いデザイン自由度を提供する。また、同社の強みである素子製造工程からの開発により発光効率を向上したことで、消費電力を従来品比20%以上削減でき、省電力化によりアプリケーションの長時間動作に貢献。さらに、同社の徹底した品質設計により、高出力素子に見合ったパッケージを新規設計し、小型でありながら高い実装信頼性を確保して析が可能。さらに、抗菌処理済みのタッチパネルを搭載し、直感的な操作で装置や分析の状況をリアルタイムで確認できる。温度変化の影響を受けにくい安定したベースラインなどの優れた装置性能により、常に最高のパフォーマンスを実現。 同社のLC 主力製品である『i-Series』は、高い基本性能、分析の高速化、作業者の負担を軽減するユーザビリティを卓上型のコンパクトなサイズで実現し、世界中の製薬企業を中心に化学、食品、環境など幅広い業界での品質管理や研究開発、規格試験に採用されている。今回発売された製品は、従来機種から耐圧上限を向上させるとともに、在宅勤務/リモートワークの支援機能注を追加し、用途や使用者環境の自由度をさらに広げている。 同社では、2020 年11 月10日より発売しており、同日いる。 近年、IoT技術の進化により登場したVR/MR /ARは、ヘッドセットやヘッドマウントディスプレイに搭載され、ゲーム機分野に採用されたことで急速に普及した。また、産業分野でも、3D空間シミュレーションや現実空間にデータ投影できることで普及が進んでおり、今後VR /MR /ARを活用したアプリケーションの市場拡大が見込まれている。それに伴い、各種アプリケーションの機能もますます進化しており、これまで一般的に搭載されていた身体の動きを検知する加速度センサのみならず、新たに視線追跡機能を実現する赤外LED の採用が始まっている。 同社では、2020 年11 月よりサンプル出荷を開始しており、2021 年3 月から当面月産100 万個の体制で量産を開始する予定。2021.1より1 年間で5000 台(国内外、2機種合計)の販売を予定している。請求番号A5004請求番号A5003請求番号A0005