ブックタイトルメカトロニクス12月2020年

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概要

メカトロニクス12月2020年

MECHATRONICS 2020.12 9安全計装システム『ProSafe』シリーズに機器の小型/薄型化、高機能化に貢献する安全度水準SIL2対応のモデルを開発スマートフォン/ウェアラブル機器向けのタクティルスイッチを開発 横河電機(株)は、OpreX Control and Safety Systemのラインアップである安全計装システム『ProSafe』シリーズの拡充として、国際的な安全度水準SIL2認証の『ProSafe-RS Lite』を開発した。 同製品は、コントローラと豊富なI/Oモジュールおよび通信モジュール、周辺機器で構成。市場にある多くのSIL2対応安全計装システムは、モジュールを多重化することでSIL2を実現しているが、同製品はシングルモジュール構成でSIL2を実現。シンプルにシステムを構成できるため、エンジニアリングを含めた導入コストやメンテナンスなどのランニングコストを抑制できる。また、統合生産システム『CENTUM VP』や『ProSafe-RS』との統合が可能。運転員は、見慣れた『CENTUM VP』の監視操作端末で、プロセスの監視制御に加え、緊急遮断、防消火 シチズン電子(株)は、スマートフォンやウェアラブル機器向けに、小型/薄型化を実現した表面実装型で上面押しタイプのタクティルスイッチ(押すとクリック感のあるスイッチ)『LS165シリーズ』を開発した。 同製品は、スイッチを構成する部品の加工精度の向上と、組み立て精度の向上によりさらなる小型化を実現(同社従来品との体積比で約20%のダウンサイジング)。また、ばね接点部を密封構造にすることにより、高い防塵/防水性(IP67 相当)を確保。さらに、アクチュエータを製品内に内蔵することにより、側面からの外力に対する強度向上を実現している。アプリケーション例としては、スマートフォン、スマートウオッチ、イヤホン、スマートグラス等が挙げられる。 今後急速な5G の普及により、スマートフォンやスマート設備、およびボイラーなどに装備された安全計装システムを一元化して監視できるようになり、非定常時には、安全計装システムが発するアラームから状況を迅速に把握して的確な対応を可能にする。さらに、『CENTUM VP』や『ProSafe-RS』と同じ制御バスVnet/IPに対応しているため、Vnet/IPで構築された既設のシステムに、容易に追加することができる。 安全計装システムは、プラント操業時の異常を検出して、あらかじめ決められた安全な状態に導く制御や安全に停止するための制御を自動的に行う。そのため安全計装システムは、プラントの人、設備、環境の安全を守る最後の砦といわれている。今回の開発で、同社の安全計装システムのラインアップがSIL2からSIL4までそろったことになり、ユーザーは現場で要求されるSILに見合った導入コウオッチだけではなく、ヒアラブルデバイスやスマートグラスなどのウェアラブル機器が大きく市場拡大することが見込まれている。スマートフォンでは、より高機能化が進み、基板上の少ないスペースに多くの電子部品を搭載する必要があるため、電子部品への小型化に対するニーズが高まっている。また、ウェアラブル機器でも同様に、小型/薄型化が進み、搭載部品の小型/薄型化の要望が高まっている。 同社では、2020 年10月下旬よりサンプル出荷を開始し、2021 年4月より量産出荷を予定している。2020.12ストで安全計装システムを選択できるようになる。 同社では、2021 年1 月下旬から発売し、2021 年度300システム、2022 年度330システムの販売を目標にしている。請求番号M5004請求番号M5003請求番号M0006