ブックタイトルメカトロニクス12月2020年
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メカトロニクス12月2020年
8 MECHATRONICS 2020.12バッテリ電圧変動に強い中規模会議室における多様化するニーズに対応した車載プライマリDC/DCコンバータを開発遠隔会議用サウンドソリューションを発表 ローム(株)は、ADAS(先進運転支援システム)関連のセンサやカメラ、レーダおよびカーインフォテインメント、クラスター等に向けて、車載プライマリDC/DCコンバータ『BD9Pシリーズ』全12 機種を開発した。 同製品は、バッテリからの入力電圧が変動した際に安定した動作を可能とし、一般品と比較して電圧変動時の出力のオーバーシュートを1/10 以下に抑制。これまでオーバーシュート対策に必要だった出力コンデンサの追加を不要とした。また、新たな制御方式の採用により、一般的に背反するといわれる高速応答と高効率を両立し、高負荷時の電力変換効率を92%(出力電流1A時)とするだけでなく、軽負荷時の電力変換効率においても、85 %(1mA 時)を達成しており、軽負荷から高負荷まで高効率を実現している。これにより、走行時だけでなく、エンジン停止時の低 ヤマハ(株)は、中規模会議室における多様化するニーズに応え、高品位で快適な遠隔コミュニケーション空間を簡単かつ柔軟に導入/開始/運用するための、シーリングアレイマイクロフォンとプロセッサを中心に構成した遠隔会議用サウンドソリューション『ADECIA(アデシア)』を発表した。 同製品は、同社が長年培ってきた音を原点とする音声処理技術とネットワーク市場における経験を駆使し、市場の要望に応えながら新開発したシーリングアレイマイクロフォン『RM-CG』と専用プロセッサ『RM-CR』を中心としたシステム。すでに業務音響市場で高い評価を得ているDante/PoE 対応ラインアレイスピーカ『VXL1-16P』とPoE 給電対応のネットワークスイッチ『SWRシリーズ』を組み合わせることで、音とネットワーク技術の相乗効果を消費電力化にも貢献する。さらに、同製品と、その後段に接続されるセカンダリDCDCコンバータ『BD9Sシリーズ』を組み合わせることで、高効率かつ高速な車載用電源回路を構成できる。車載信頼性規格AEC-Q100にも対応し、厳しい車載環境においても高信頼性を確保している 近年、自動車の電装化はますます進んでいるが、自動車のバッテリおよび発電機から供給できる電力には限りがあるため、低消費電力化が求められている。また、バッテリおよび発電機から出力される電圧は、大きく変動する。電力供給をコントロールする電源ICにおいては、安定動作に貢献する高速応答と、省エネに貢献する高い電力変換効率を両立することは困難であった。 同社では、2020年10月から月産5万個の体制で量産を開始している。いかんなく発揮する遠隔コミュニケーションのワンストップサウンドソリューションを実現し、多様な遠隔会議スタイルをサポートする。 新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務の導入拡大だけでなくオフィスでの働き方にも変化が生まれている中、テレビ会議やWeb会議などの遠隔会議は、今やなくてはならないコミュニケーションの手段となっている。また、オフィスの会議室においても、会議参加者同士が適切な距離を保つための柔軟なレイアウト変更や、会議の準備から利用までの間に会議室設備に触れる回数を減少させる工夫、参加人数や目的に応じた会議室の効率的な運用、残響が多く遠隔会議に向かなかった会議室への快適な音空間の導入など、ニーズが多様化している。 同社では、2021 年1 月に発売を予定している。2020.12請求番号M5002請求番号M5001請求番号M0005